声の消えた彼女と黄色い彼 (ページ5)

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変な人ページ5

「…」

現在朝の10:00

お店を開けてすぐ来店したこの男性。

ニット帽にサングラスをかけてすごいタレ目のこの人。

ずーっとニコニコしながら私を見てる…

なんだろう、なにかしちゃったのかな？

怖い…

ボ「店員さぁ〜ん。ちょぉっといいかぁい？」

？？

なにか困ってたのかな？

とりあえず、紙とペンをもって。

『私は声がでません。申し訳ありませんが私は筆談で会話になります。なにかお困りですか？』

ボ「ふぅむ。いやぁゼファー先生に戦い方の本でも見てろって言われてねぇ。オススメはあるかぁい？」

ゼファー先生？

戦い方？

…この人、海兵なんだ。

それも新兵…

『申し訳ありません。ここでは戦術に関する本はそんなにご用意がないので、○○書店の方がオススメできます。』

海兵ならここにいてほしくないな。

ここからちょっと行ったところにも書店があるからそっち勧めとこ。

ボ「ないわけじゃないんだろぉ？少なくてもいいさ、オススメはあるかぁい？」

なんで引かないんだろ。

数少ないって言ってるのに。

『私は戦術の本は見ませんが、こちらは売れています』

仕方ないから1冊、最近売れた本を手に取って渡す。

買うなら買うで早く買って早く帰ってほしい。

ていうか新兵がなんでこの時間に書店にいるの？

ボ「これかぁ…。まぁいいかこれもらってくよぉ。」

『ありがとうございます。』

人に聞いといてこれかって。

だから数が少ないって言ったじゃん

ボ「ところできみぃ、名前はなんて言うんだぁい？」

名前？やだな教えてくない…

『すいませんが防犯上お答えできません。』

ボ「防犯上ぅ〜？なにかあったのかぁい？」

コクコク

と頷いく。

ここまですれば諦めるだろ。

ボ「それは残念だぁ。」

『お会計800ベリーです。』

ボ「はいよぉ。」

『ありがとうございます。』

ってお会計したのに

ボ「ニコニコ」

「…」

帰らないこの人。

何がしたいんだろう…

まだ何かあるのかな…