驚いた… ページ36
船長と合流して、数人の仲間と楽しく酒を飲んでいたら聞こえてきたノック。
見聞色など使わなくても分かる、Aだ。
ロ「おぉ！？Aか？久しぶりだな、レイリーお前何かけしかけたんだろ？」
ニヤッと笑って酒をがぶ飲みするこの船長。
けしかけたとは失礼な。
美人を磨いただけだ。
レ「あまりからかうなよ？ロジャー。」
それにしても入って来ないな？
…と思えば遠慮気味にチラ見か。
どれ、勇気がでないなら私が引っ張ってやろう。
グイッ！！
「っ！？」
レ「何をそんなに遠慮しているんだ？」
「っ///」
レ「……。」
美人だ。
それ以外に言葉がない…
少し磨けば俺好みになるかもしれんとは思ったが…
ロ「お前…Aか！？」
「！コクコク」
ロ「どえらい美人になったなぁ！！」
「！」
おぉー！
って野郎共が顔を染めてAを見る。
Aはというと少しあたふたして紙とペンを取り出した。
『お久しぶりです、ロジャー海賊団の皆さん！』
俺の腕の中でニコッと笑ってそう書かれた紙を見せる。
そうすればまたおぉぉー！！！
っと歓喜の声が湧いた。
『ロジャーさん、会いたかった！』
ロ「そうかぁっ！俺も会いたかったぞ、A！元気そうじゃねーか！！」
ガァっハッハッハ！！
ってデカい笑い声にクスクス笑うA
そのまま俺の腕をすり抜けて船長に抱きついてしまった。
レ「…。」
ロ「ん？…ふっ、A！レイリーが拗ねてるからそろそろ戻ってやれ！」
「！」
レ「拗ねてなどいないさ。ほら、おいでA」
パッと広げる両手。
少し恥ずかしそうにAも両手を広げて抱きついてきた。
レ「ハハ…。ロジャー、Aを連れていかないか？」
「！？」
ロ「それはいいな！ここにいたら変な虫がつきそうだしな！！」
そうだ。
それが心配なんだ。
髪を切ったらどうだ？とけしかけたのは私だが、想像以上に美人になってしまったから余計に悩ましい。
バ「バカ言ってんじゃないよお前達！！ウチの孫は海賊になんかやるもんか！！」
レ「オババ。そこをなんとか。」
バ「その子が欲しいなら海賊を辞めるんだね、レイリー。」
これは困ってしまったな。
それはできない相談だ。
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作者名：あつやき玉子 | 作成日時：2022年8月4日 15時
