いいものみっけ ページ4
ボ「ここがぁ〜…遠征先の島ぁ」
海軍入隊後、初めての遠征だねぇ
今日からここで一年、わっしらは過ごすって事かぁ。
ボ「にしてもぉ…なんもない島だねぇ」
サ「所詮は遠征じゃ。そんなもんじゃろ」
ボ「って言ってもねぇ〜？まぁ暇しないならわっしはかまわんさぁ」
でも暇だろうねぇ。
ゼファー先生には教える事がないって言われちまってるし。
島の散策でもするかねぇ
―――
バ「来た、海軍だ。A、一年だから頑張るんだよ」
『うん』
ついに来た海軍。
大きな帆に大きな字で海軍って書かれてる
大丈夫。
普段通り過ごしていればきっと何事もなく終わるから。
バ「さ、あんなの気にしないで。店を閉めて夕食にしよう。」
『今日は私が当番だよ！ご飯は任せて！』
バ「お前さんは本当にいい子だね。あ、そうだもう一つ！」
『？？』
バ「今夜は海軍の歓迎で島の大きな宿でパーティを開くそうだ。島民はほとんど参加するって言うが、お前さんは動いちゃダメだよ？」
『わ、分かった！今日はもうお家から出ない！』
そんな事までするんだ…
海兵なんて早く帰っちゃえばいいんだ。
―――
ボ「暇だねぇ」
今は島民が歓迎会開いてるんだがぁ。
訓練に来てるだけなんだけどねぇ？
まぁその間海賊に責められなくて安全になるわけだから別にいいんだろうけどねぇ
ボ「わっしは好きじゃないんだぁ。さて、島でも回ろうかなぁ」
って言ってもほとんどの島民が参加してるみたいだぁ。
むしろ出ていない奴がいんのかねぇ？
ボ「んん〜？あの家…明かりがついてるねぇ？」
微かだが年寄りの笑い声が聞こえる。
ボケてるのかなぁ？
ボ「チラッ」
バ「Aの作るご飯は美味しいよ、腕をあげたね？」
『ありがとうおばあちゃん！おばあちゃんのおかげよ！』
窓が空いてたから覗いてみたがぁ。
なんだ、もう一人いたのかぁ。
それにしても…
ボ「(…すごく綺麗な子じゃないかぁ。)」
肩に流すように結ばれた髪
キラリと光る藍色の目
喋れないのか筆談で会話をしているねぇ
前髪が長ったらしいのが残念だぁ。
ボ「(こりゃぁいいもん見つけたかもしれんわぁ)」
窓から離れて表を見る。
そこにはドルナ書店って書かれてたねぇ。
ボ「いい暇つぶしができてよかったぁ。」
明日から行ってみるかぁ、ここの書店
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作者名：あつやき玉子 | 作成日時：2022年8月4日 15時
