声の消えた彼女と黄色い彼 (ページ27)

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護衛ページ27

息「(あのダメ親父！！しくじりやがった！！)」

あの女、少しビビらせば言うこと聞くと思ったのに！

生意気に反抗するからこうなるんだろ！？

ボ「そこに隠れてる君も出ておいでよぉ。」

息「！？！」

ボ「出てこないならわっしが捕まえるよぉ〜？」

まずい！！逃げなくちゃ！！

ーザッー

ガシッ！！

ボ「つぅ〜かまえたぁ〜」

息「うっ、うわぁぁぁあ！！？」

―――

ゼ「なんて言う事をしてくれたんだお前はっ！！」

これで二件目だ。

しかも同じ娘。

気が弱そうな美人だからか寄って集ってここまで問題起こしやがる！！

医「命に別状はなさそうだ。ただ全身を強く打っていて頭への衝撃もある。しばらくは入院だな。」

バ「はぁぁぁ…心臓が止まるかと思ったよ…」

サ「よう生きとるわ。頑丈じゃのぉお前の孫。」

バ「本当だねぇ。この子の家族が守ってくれてる、そうとしか思えないよ。」

ボ「…」

ゼ「…、ボルサリーノ。ちょっと来い。」

ボ「なんですかぁゼファー先生。アイツら殺していいんですかぁ？」

ヒッ！！

なんて情けない悲鳴をあげやがって！！

ゼ「そんなわけあるか。…しばらくあの子を守っておけ。」

ボ「！！」

ゼ「お前がいれば変に事件にも巻き込まれないだろ。頼んだぞ、ボルサリーノ」

ボ「そういう事なら喜んでやるますよぉ、ゼファー先生」

サ「だったらわしも交代で見てやるぞボルサリーノ」

ボ「お前がぁ？なぁんで」

サ「対戦相手がおらんで暇なんじゃ。護衛がてら相手をせぇ。」

ボ「お前がいたらAがビビるだろってぇ。賛成できないねぇ、断るよぉ」

ゼ「…はぁ。その案は回復した頃でもいいだろ。その間は俺が相手してやる。」

まぁこの娘が受け入れるかは別だが。

ボルサリーノは不満そうな顔だな。

いつも飄々としてて掴みどころがないが…

コイツも人の子だな。

ゼ「ちゃんと守れよボルサリーノ。その娘が大事ならな。」

ボ「？？」

俺のような想いはするなよ。