報復 ページ23
あの恐怖のお迎え撃から早4日。
ボルサリーノは来ないから相当怒られたんだと思う。
「(このまま平和が続きますように。)」
本屋で番をしながら静かに過ごしていれば久しぶりにあのしつこいオヤジが入ってきた。
客「…」
「？？」
客「お前。別の海兵は家に招いたのか」
別の海兵？
招いた？
客「昨日息子から聞いた。”ボルサリーノ”って新兵がお前を気に入ってると。この前なんか一緒に昼食をとったらしいな。」
『色々助けてもらったのでお礼です。』
あの時の事か！
気に入ってるって言われても…
何かと親切にしてくれるけど、あの人の真意なんて分からないし。
嫌われてはなさそう。くらいしか分からないわ。
客「助けられた礼だと？それだけで家に上げてメシを振る舞うのかよ！！」
バン！！って机を強く叩くこの人
「ビクッ！！」
客「俺の息子はお前に好みじゃないって言われてショックで訓練中怪我したんだぞ！？」
って言われてもっ
好みじゃないんだからしょうがないじゃない！！
『私はしつこい人も自分でお誘いもできない人も嫌いです！！帰って下さい！！』
客「んだと？」
ｶﾞｯ「っ！！」
客「ちょっと顔がいいからって調子乗ってんじゃねぇぞクソガキが！！」
バチィィン！！！
「っっ」
痛い…頬が…
強く叩かれたから目眩がする…
口の中が鉄臭い…
客「俺の息子が先だろ！？差別なんて許さねぇ！！！付き合うなら俺の息子と付き合えこのアバズレがぁぁっ！！！」
バシィインッ！！
バキィッ！！
「…、、ｹﾎ…ｹﾎ…」
止めて、痛い！！
離して！！
グッ…
客「あぁ？なんだ？一丁前に抵抗か？ざけんじゃねぇ！！」
ガッシャァァアンッッ！！！
「…」
あ…投げられたせいで窓ガラス割れちゃった…
悲鳴が聞こえる…
そうか、お店の外に放り投げられたんだ…
目の前が…霞んで…
客「死ねっ！！」
ダメだ…もう抵抗する力もない…
あの男の靴底が頭に向かってきてるのが見える…
おばあちゃん…
会いたい…
ボ「はぁ〜い。ストォ〜ップ。」
バチィィン！！
男「なっ」
ボ「なぁにしてんのかなぁお前ぇ…」
バ「A！！！」
サ「なんちゅう顔じゃぁ…」
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作者名：あつやき玉子 | 作成日時：2022年8月4日 15時
