怖面 ページ22
「//」
ご飯、そんなに美味しかったんだ…
喜んで貰えたなら良かったけど、またあの人来るのかな？
顔みただけで腰抜かすなんて初めて…
怒鳴り声も厳つくて本当に怖かった…
バ「大丈夫かい？A」
おばあちゃん！
あ…おばあちゃんの顔みたら気が抜けちゃった…
『顔みただけで腰抜かすなんて初めて…あの人また来るのかな？』
バ「どうだかねぇ？あのボルサリーノってガキを迎えに来たみたいだからまた来るかもね？」
うん、やっぱり今度からご飯作ってあげるのはやめよ。
本当に怖いもんあの顔
今度会ったら関わらなくていいよって言わなくちゃ。
「(あ、そう言えば上着返してない…)」
一緒に返さなくちゃ…
―――
ゼ「この大バカ者が！！教える事がないと言っても訓練をサボっていいわけではないぞボルサリーノ！！」
ボ「すいませんねぇ〜。やる事もないもんでぇ。」
いやぁ今日もまたすんごい怒るねぇゼファー先生。
別にやる事がないのは本当なんだぁ、かまわないだろうに
ゼ「おんまえはぁぁぁっ！！フンッ！！」
ゴン！！
ボ「っ！！ふぅ〜痛いねぇ…、さすがに黒腕のゼファーのゲンコツはしみるなぁ〜」
ゼ「ぐっぬぬ…お前はっ！！…はぁ、もういい」
ボ「？」
ゼ「訓練に戻れ。今は見回りの訓練中だ、サカズキと行け」
ボ「(やぁっと解放されたぁ。)はいはい〜。サカズキはぁっと」
サ「ここじゃ。ったくあの小娘の何がそんなに気に入ったと言うか。」
お前には分からんだろうねぇ。
まぁ分かってほしくもないがぁ。
ボ「人の好みなんて色々だろぉ？ほらさっさと行くよぉ〜」
サ「ぬかせ。お前のその身勝手に付き合わされるワシの身にもならんかバカタレが」
あっちでもこっちでも説教説教で嫌になるよぉ。
耳にタコが出来そうだぁ。
ボ「(明日もう一回行ってみるかぁ。かなりビビってたからねぇ)」
サ「言っとくが明日また抜け出したらあの小娘を引っ捕らえるからの。」
ボ「…冗談でも言うもんじゃぁないねぇ。」
サ「冗談なわけあるかい。それほど迷惑しとるっちゅう事じゃ、嫌なら抜け出さんことだな」
ボ「やり方が汚くないかぁい？一般人だよぉあの子」
サ「ふん。関係あるかい。」
困ったねぇ。
せっかくここまで信用されてきたのにそんな事されちゃぁパァだ。
コイツはやると言ったらやるからねぇ。
ボ「しばらくはお預けかぁ。」
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作者名：あつやき玉子 | 作成日時：2022年8月4日 15時
