声の消えた彼女と黄色い彼 (ページ19)

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改めて自己紹介ページ19

バ「おかえりA！遅いから心配してたんだよ？」

『おばあちゃんただいま！迷子の子がいてね、届けてたの！』

ここのバーさんが家の玄関前まで出てこの子を待ってたぁ。

すごい嬉しそうに目尻を下げるこの子に、こっちまで目尻が下がるねぇ

バ「ん、あ！！またあんたかい！？今日はなんの用だってんだ！！」

ボ「失礼だねぇ？わっしは一緒に迷子届けてこの子を見送りに来ただけさぁ。」

バ「見送り？なんだってそんな事」

ボ「また変なのに絡まれたら大変だからねぇ。あ、そうそうキャタツ作るんだろう？わっしも見ていくよぉ」

いやぁ思ったより険しい顔してるねぇ？

そんなに嫌なのかなぁ？

『おばあちゃん、お昼まだだよね？私作るよ！』

バ「あ、あぁ。そうだね、お願いするよ。」

ボ「(そういやぁわっしもまだだったなぁ。様子見たらすぐメシに行こうと思ってたしねぇ)」

じゃぁまず先にメシかなぁ？

この辺だとなにがあるかねぇ

『あのさ、あの人も一緒にいい？』

バ「！！。大丈夫なのかい？」

『うん…まだちょっと怖いけど、いっぱい助けられてるからお礼もしたいの』

バ「お前は本当に優しい子だねぇ？私はいいよ、Aの自由にしな。」

『ありがとう！』

ボ「？？」

辺りを見回してたら少し緊張したようにあの子が近寄ってきたぁ。

なにかあったかねぇ？

『あの、よかったら一緒にご飯食べませんか？』

ボ「…。無理しなさんなぁ。わっしは海兵だ、怖いんじゃないかぁい？」

『まだ少し…。でも、あなたにはいっぱい助けられてるから、なにかお礼をと思って』

ボ「お礼ねぇ…。ふぅむ、じゃぁ君から名前を教えてくれればそれでいいさぁ。」

『名前？それだけ？』

ボ「あぁ。」

教えてくれるかねぇ？

『私はAって言います。あなたは？』

ボ「おぉ、よかったよかった。教えてくれたぁ。わっしはボルサリーノ。年は24だよぉ」

断られたらちょっとショックだったから素直に嬉しいねぇ。

少しづつ信頼されてきてるのかなぁ？

『24！じゃぁ同い年なんだね。』

ボ「そうなんだねぇ。…同い年かぁ。」

またクスクス笑っちまってぇ…

むず痒い気持ちになるなぁ