初めての顔 ページ15
ボ「いやぁ、見事な腫れっぷりだぁ。バーさん氷水持ってきなぁ」
バ「もう持ってきてるよ。ほらA、この中に足ツッコミな」
バシャッと入れられる足
細いねぇ？折れちまいそうだぁ。
そういやぁ持ち上げた時もかなり軽かったねぇ？
ちゃんと食べてるのか心配になるほどだよぉ。
バ「大丈夫かい？」
「コクコク」
ボ「本当かぁい？」
「ビクッ)…コク」
ボ「！！。いやぁ反応してくれてよかったよかったぁ。昼間あんな事があったばっかだからシカトされると思ってたしねぇ。」
「…((ﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」
バ「…ふぅ。あんた髪がまだ濡れてるじゃないか。タオル持ってくるから少し待ってな」
「っ！！((バッ！！))」
危ないねぇ。
バーさんが居なくなろうとしたら勢いよく顔上げて立とうとしてるよぉ。
ボ「待ちなさいってぇ。わっしはなんもしないさぁ」
バ「大丈夫、すぐ戻るよA」
あー、行っちまったねぇ。
さっきからあのバーさんAって呼んでるがぁ
この子Aって言うんだねぇ
「サー…」
ボ「ぷっ。そんなこの世の終わりみたいな顔しなさんなぁ」
あ、顔そむけられちったぁ。
まぁしょぉがない、大人しくバーさん待つかねぇ。
「…ｸｼｭｯ」
ボ「…」
「ｶｧｧ〜…//」
ボ「くしゃみだけでなぁんで顔を赤くするかねぇ？よっこらしょぉ。」
「！？」
まぁ寒いだろうねぇ？
なんたって素っ裸のタオル一枚でずぶ濡れの髪と氷水に浸かった足だからねぇ。
バサッ「っっ！！……？？」
ボ「バーさん来るまでこれでも羽織ってればいいよぉ。わっしのだからあまり気は進まないだろうがねぇ？」
「！」
おぉ、また目ぇ合わせてくれたかぁ。
顔になんで？って書いてあるから面白いねぇ。
本当に分かりやすい子だぁ
ボ「寒いんだろぉ？あぁ、わっしはそろそろ戻んないとだねぇ。ゼファー先生にまぁた怒られちまう」
「…くす…」
ボ「！！…そんじゃぁわっしは失礼するよぉ。」
「！！」
なぁにが面白かったのかねぇ？
初めて笑った顔見せられたよぉ。
…。
はぁぁ。こりゃぁ重症だぁ…
ボ「(惚れちまったのかねぇ？)」
こんなに女に構うことなかったんだがねぇ。
少し笑っただけでこうも嬉しく思うたぁ…
とてもじゃないがぁ…今のこの顔は見せられんよぉ。
いやぁ〜サカズキがいなくてよかったぁ。
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作者名：あつやき玉子 | 作成日時：2022年8月4日 15時
