条件 ページ35
船でボルサリーノにひっついとったこの女
見張りがおるんならええじゃろ。
…じゃけぇ、腹が立つ理由が分からん
自分の獲物を取られたからか？
「どしたの、2人とも」
ボ「君が断ったら説得する為に待機させられてたんだよぉ。」
「あー、なるほどねぇ」
ボ「でぇ？まぁわっしらもオススメは出来ないんだがぁ…」
サ「かまわんじゃろ。酌ぐらいしてやっても」
「嫌。こんなワガママ放題な重役なのよ、何をされてもここの人らは文句なんて言えないし逆らえないでしょ」
サ「…」
「それに。私が了承したのは踊る事だけ。オッサンの機嫌取りまでOKしたつもりはないわ」
頑固じゃのう。
まぁ言ってることも分からんではない
あの変態ジジイ共じゃ、コイツを見りゃぁ喜んで触りまくるじゃろうな
医「私もそればかりは反対だね。本当の娘のように可愛がってんだ…まだなんの経験もないこの子が、そんな汚らしいオヤジに触られるなんて断固反対だよ」
ボ「…ん？今、なんの経験もないってぇ」
「え？あるわけないじゃん。まぁあったとしても拒否だけど」
サ「…お前今いくつじゃ？」
「言わなかったっけ？21よ。」
ガ「21！？」
セ「箱入り娘だな。」
同い年かいな。
それでそういった経験は積んどらんのか…
よく踊り子なんぞやってけたもんじゃのう？
まぁそれだけの才能があることは認めるが
ボ「意外だねぇ。こんなに美人なのに」
「褒めても何もでないよー。さ、話は終わり」
サ「どこに行く」
「オッサンの機嫌取りの為だけについでに踊れってんなら私は帰る。そういうサービスはやってるとこに頼めっての」
セ「ここは本部だぞ？船がなければ帰れないのだが？」
「んー、じゃーどっかで小舟でも拾おうかな。行こう、おばさん」
手をヒラヒラさせて出ていこうとするこの女
掴めんのう。こんな飄々とした奴なんぞ1人で十分じゃ言うに
元「ま、まて！！」
ガシッ
「…。サカズキ？」
サ「…」
「え？え？？なに？？」
サ「わしが傍にいちゃる」
「？？？」
サ「じゃけぇ。一肌ぬがんかい、A」
「っっ！！え、今…名前…」
サ「ふん、そういう名前じゃったろ」
「ｶｧ／／))し…しょうがないな…絶対傍にいてよ？」
っ！
そんだけの事で喜ぶんじゃぁ扱い安いのう
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作者名：あつやき玉子 | 作成日時：2022年10月1日 22時
