私とマグマなあなた

逃がすか ページ15

この女...明らかにただ者でない

殺気も見せず慣れた手つきで海賊を斬りおったわ。

身のこなしを見ても確実に”人を斬った事がある”人間じゃ

ギリッ「ちょ、いたっ。折れる折れる」

サ「あ゛？」

「はぁー。何よまったくもう。人でも殺しに行きそうな顔して。私まで眉間にシワが寄るじゃないっ(裏声)」

ボ「おちょくられてるねぇ？」

「違うわよ。離せって言ってんの」

離せじゃ？

これ以上手を緩めりゃぁ逃げるじゃろコイツ

医「うっわぁぁ！！」

「おばさん！？」

賊「シネェェっ！！」

ボ「あ〜ありゃぁ間に合わんねぇ。」

「っ！！」

なんじゃぁ？

刀なんぞ大きく振りかぶりおって

斬撃でも飛ばすんか

「あー！手が滑ったぁぁぁ！」

ブンッ！！

ザクッ！！

賊「うっ...そだろ...棒読み...」

ドサァ...

「黒ひげ危機一髪」

ボ「すんごい命中力だぁ。ど頭ぶち抜いたねぇ」

「投げるの得意なのよ」

それですむ話か？

あのバーさんを避けて海賊だけに刀を突き刺すなんぞ

しかもこの距離じゃ

並大抵の事じゃぁないっちゅうに

ゼ「なんの騒ぎだこれは！！」

船「あぁ？げっ、ありゃぁ黒腕のゼファーだぜ！？」

賊「あのゼファーか！？どうする船長、分が悪ぃ！！」

船「クソ...てめぇら！！一旦引くぞ！！」

ゼ「海賊か！？そいつら全員捉えろ！！」

うおおおお！！

...今更かいな

そんな動けるんなら初めっから動いとかんかい

じゃけぇこんな女に舐めなられるんじゃ

「ほらほら、お仲間が戦ってるよ？」

サ「...ゼファー先生が来たんならわしらの出番はなか」

「サボり？新兵のクセに」

ボ「君を見張ってる方が重要なんでねぇ。ちょいと来てもらうよォ〜？」

「目の前で誘拐発言。どんなプレイをする気なの？」

サ「ふん、貴様のような生意気な女なんぞお呼びじゃないけぇの。正体を明かせ、女」

「自分に従順なドM乙女をご希望か」

ボ「っ(笑)へぇ〜、それはわっしも初めて知ったよぉ」

サ「ﾋﾟｷｯ💢))...舐めたことばかり言っとるとこの場で消し炭にするけぇの」

「一般市民をなんの理由もなく？」

サ「海賊を躊躇いなく斬る奴じゃ。怪しかろうて」

「正当防衛でーす」

サ「💢」

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