煌めき 2 (ページ9)

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「はい、お守り」

ようやく首元から離された手は
にこにこと笑ったマサさんの横でグッドポーズを掲げている。

そして私の首元には、
マサさんがたった今までつけていたネックレス。

「みんなAのこと大切に思ってるから

　自分のこと必要ないとか情けないとか思わないで」

唖然とする私に、マサさんは続ける。

「苦しくなったら、首元見てよ

　どんなにたくさんの人が敵になっても

　俺だけは絶対Aの味方でいるから」

なにこれなんか恥ずかしい、ほらいくよ、
と更に続けたマサさんは
ひょいとダンボールを持って立ち上がった。

『、マサさんありがとう』

どうにか振り絞って出した声は、
聞こえるか聞こえないか分からないくらいに小さかった。

ああ本当に情けないと思った私はふと、
たった今首元に付けられた
キラキラと光るネックレスに目線を落とした。

「ほらAいくよ、飯間に合わなくなる」

やっぱりマサさんは素敵だ。
いつだって優しさに満ちていて、
その優しさを人にまで分けてくれる。

私はネックレスを拳で握って、
颯爽と走るマサさんを追いかけた。

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