検索窓
今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:211,893 hit

番外編その8 ページ41

結婚式


朝、お茶子ちゃんと出久くんに会った。


2人は物凄い勢いで私と焦凍に詰め寄り、「結婚おめでとう!本当にもう…」と祝ってくれた。


2人で笑いながら「忙しい中ありがとう」とお礼を言って、それぞれ着替えるために部屋に向かう。


「おい、そこの半分野郎と…A」


途中、最近私をやっと名前で呼んでくれるようになった爆豪くんに呼び止められた。


「てめぇら、調子乗って敵倒し損ねたらぶっ殺すからな!!」


「安心しろ、仕事は疎かにしない」


「なんで俺が安心しなきゃなんねーんだよ!!」


相変わらずの2人に、こっそりと笑いながら目を細める。


爆豪くんも、今やたくさんの人を救うヒーローだ。


とにかく女性人気がすごい。


もちろん、それは焦凍もだけどね。


爆豪くんにそっと手を振りながら、再び廊下を歩く。


部屋に行って着替え、メイクをしてもらい焦凍が来るのを待っていると、一足先に扉が開いた。


「Aちゃん!おめでとう!!」


芦戸ちゃんが私に抱きついてくる。


彼女の後ろをみると、元A組の女子が勢揃いしていた。


さっき会ったお茶子ちゃんもいる。


「Aさん、素敵ですわ…」


「めっちゃ似合うね」


ヤオモモちゃんとじろちゃんの言葉に少し照れながらお礼を言った。


「幸せになってね。ケロ」


「私も早く結婚したいー!!」


梅雨ちゃんと葉隠ちゃんの言葉にそっと微笑む。


みんな、来てくれたんだ。


「あ、そろそろ行こっか!ほら、もう彼も来たことだし…」


お茶子ちゃんが開いたドアの向こうを見て笑った。


女子達と入れ替わるように入ってきた、焦凍。


「綺麗だな」


「焦凍も、とてもかっこいい」


お互いを褒めあって、何故か恥ずかしくなった私達は少しの間だけ黙る。


「そろそろ式が始まりますよ」というスタッフさんの声に、緊張が蘇ってきた。


「行くか」


「うん」


彼の腕をそっと掴んで歩き出す。

番外編その9→←番外編その7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (217 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
490人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

婾纚儺 - ほっこりホコホコ (2018年12月2日 8時) (レス) id: abf7718af2 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - メダカさん» ほっこりしていただけたのならとても嬉しいです!コメントありがとうございます! (2018年8月25日 22時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
メダカ - 番外編も可愛かったぁ〜(*´∀`*)ほっこり(*´`*) (2018年8月25日 18時) (携帯から) (レス) id: 238af52e71 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - 杏さん» わかりにくくて申し訳ありません!もともと急須にお茶が入ってて、その急須に入っているお茶をティーカップに注いでいるという状況です。 (2018年8月21日 10時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
- 急須にお茶いれてるんじゃなくて、ティーカップなんですか?? (2018年8月21日 9時) (レス) id: 664b772586 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:れの | 作成日時:2018年8月19日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。