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番外編その6 ページ39

夏祭り


今日は焦凍くんと夏祭りに行くことになった。


「焦凍くん、お待たせ!」


浴衣の準備で少し遅くなってしまったのだ。


少し小走りで彼に駆け寄る。


「いや、大丈夫だ…それより浴衣似合ってるな」


優しく微笑む焦凍くん。


彼も私に合わせて浴衣で来てくれた。


「焦凍くんはとってもかっこいいよ」


やっぱり、彼には和服が良く似合う。


本当にかっこいい。


「迷子になったら大変だから手繋ぐぞ」


照れているのか、私の手を取って前を歩き出す。


温かい彼の手を、しっかりと握り返して私も歩き出した。



「焦凍くん、最初何食べる?りんご飴もいいけど、わたあめも美味しそう…」


「食べるの好きなんだな」


「うぅ、お恥ずかしい…」


食い意地張ってるって思われたかな?


でも焦凍くんならいいや。


「じゃありんご飴買うか」


2人でりんご飴の屋台に行って、大きいやつを選ぶ。


「焦凍くんはいいの?」


「Aの貰うからいい」


そっか、と答えてりんご飴をペロリと舐める。


甘さが口の中に広がって溶けていった。


美味しい!


「俺にもちょうだい」


真顔で首を傾げる焦凍くん。


不覚にもキュンとしてしまった…


「どうぞ」


そう言って微笑むと、焦凍くんもペロリとりんご飴を舐める。


「甘いな」


「甘いね」


2人でクスッと笑い合う。


「好きだな」


「好きだね」


お祭りの騒音が、少しずつ遠ざかっていく。


そっと唇を重ね合った。

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婾纚儺 - ほっこりホコホコ (2018年12月2日 8時) (レス) id: abf7718af2 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - メダカさん» ほっこりしていただけたのならとても嬉しいです!コメントありがとうございます! (2018年8月25日 22時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
メダカ - 番外編も可愛かったぁ〜(*´∀`*)ほっこり(*´`*) (2018年8月25日 18時) (携帯から) (レス) id: 238af52e71 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - 杏さん» わかりにくくて申し訳ありません!もともと急須にお茶が入ってて、その急須に入っているお茶をティーカップに注いでいるという状況です。 (2018年8月21日 10時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
- 急須にお茶いれてるんじゃなくて、ティーカップなんですか?? (2018年8月21日 9時) (レス) id: 664b772586 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れの | 作成日時:2018年8月19日 21時

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