告白その29 ページ30
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お昼休み、なんとか平然を装って轟くんとご飯を食べる。
「そういえば、あのメモ入れたのってAだよな?」
あ、名前書き忘れた。
「うん、そうだよ」
誤魔化しても無駄だから、素直に頷く。
「何でメモなんだ?普通に伝えりゃ良かったのに」
「そ、それは気分的な問題?」
確かになんでメモにしたんだろ…
普通に言えばよかった。
後悔しながらハンバーグを食べる。
しばらく轟くんも無言で蕎麦を啜ってから、思い出したかのようにはてなマークを浮かべた。
「放課後、教室でなにすんだ?」
「お、教えなーい」
めちゃくちゃ棒読みになったけど大丈夫かな。
まぁいいや、気にしたら負けだ。
とりあえず、昼休みとヒーロー基礎学さえ乗り切れば…
この緊張から解放される!
大きな口で残りのハンバーグを頬張る。
「ん゛ん゛ん゛」
まずい、喉に詰まらせた。
慌てて側にあったお茶を飲み干す。
「それ、俺のお茶なんだが」
「んん!?」
危ない、轟くんの綺麗なお顔に吹き出しそうになった。
落ち着け私。
あと少しの辛抱なんだから。
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婾纚儺 - ほっこりホコホコ (2018年12月2日 8時) (レス) id: abf7718af2 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - メダカさん» ほっこりしていただけたのならとても嬉しいです!コメントありがとうございます! (2018年8月25日 22時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
メダカ - 番外編も可愛かったぁ〜(*´∀`*)ほっこり(*´`*) (2018年8月25日 18時) (携帯から) (レス) id: 238af52e71 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - 杏さん» わかりにくくて申し訳ありません!もともと急須にお茶が入ってて、その急須に入っているお茶をティーカップに注いでいるという状況です。 (2018年8月21日 10時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 急須にお茶いれてるんじゃなくて、ティーカップなんですか?? (2018年8月21日 9時) (レス) id: 664b772586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れの | 作成日時:2018年8月19日 21時