轟くんに告白された。【轟焦凍】

告白その２０ ページ21

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「なんだ、ボタン取れちゃったんだね」


あんな怖い顔するからびっくりしちゃったよ、と笑うと、轟くんは申し訳なさそうに小さく頷いた。


どうやら制服のボタンが取れてしまったらしく、自分だけでは直せないようなのだ。


「えっとねー、ボタンの付け方は…」


ゆっくり説明しながらボタンに糸を通していく。


「なるほど」「おお」といちいち反応してくれる轟くんがかわいい。


今まで自分でやったことなかったんだね。


「よし、今度Aのボタンがはすれたら俺がつける」


「じゃあお願いしようかな」


なんだろう、小さい子を相手してる気分。

つまりかわいい。


「ありがとな」


そういってほんの少し口角を上げた轟くん。


おお、今度はイケメン轟くんだ。


「どういたしまして」


そう言ってから立ち上がる。


「そろそろ夕飯だな。食堂いくか」


「そうだね」


もう夕食の時間だったため、2人で一緒に食堂へ向かった。


隣を歩く天然イケメンボーイ。


ずっとみていても飽きることはない。


そして、ずっと側にいても離れたいと思うことはない。


そんな彼と一緒にいられるのだから、私は幸せものである。



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