轟くんに告白された。【轟焦凍】

告白その１８ ページ19

*


「なるほどなるほど、それであ〜んなおしゃれなかっこしてたんだー」


ただ今、A組女子に拉致られてます。


寮に入った瞬間、目をギラギラ光らせていた女の子たちに連れていかれました。


ちなみに、轟くんは男子に質問攻めされているそうです。


轟くん天然だから変なこといいそうで怖いなぁ。


「小指握っちゃって〜？」


「帰りは轟くんのシャツ着ちゃって〜？」


ニヤニヤしながら、めんどうな親戚のおじさんみたいにからかってくるみんな。


やだ、もう恥ずかしい。


そうだった。


私は寮生活をしてるから、2人で出かけようものなら誰かに見られてすぐ広まっちゃうんだ。


散々いじられたあげく、「今度出かけるときは私たちがスタイリングしてあげる！」という嬉しい言葉を残して去っていった女子たち。


なんだかんだで優しい子たちである。


私はルンルン気分で自室へ向かった。


*


上鳴「どういうことだ轟！操瀬さんとデートだとぉ!?」


峰田「抜けがけなんてずるいぞ！どこまでいったんだ!!」


轟「なんの話だ…？」


緑谷「轟くん困ってるから止めようよ、二人とも…」

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