告白その13 ページ14
*
「轟くん、今日はどこに行く予定なのですか?」
駅前まで来て、彼を見上げる。
うぅ、ヒール履いても身長差が埋まらない…
「映画館みにいく。前Aが観たいって言ってたやつ」
「あぁ、あれね!」
ヒーローと余命僅かな少女の切ないラブストーリー。
なんか轟くんが好きなわけではなさそうだけど、大丈夫なのかな?
「轟くんは観たい映画ないの?」
「俺はAと観れればなんでもいい」
あぁ!また轟くんの天然が炸裂した!
なんでそういうこと平気で言っちゃうかな…
待って、私にこういうこと平気で言ってるってことは、他の女の子にも同じようなことを言ってるのかな?
なんかモヤモヤする。
「どうしたんだ?」
「なんでもないよ」
笑顔を作って答える。
私、どうしちゃったんだろ。
別にいいじゃない…
「あ、ついたぞ」
轟くんの言葉に顔を上げると、目の前には大きな映画館があった。
なんか、ワクワクしてきた!
「轟くん、ポップコーン大きいの半分こしよ!」
「あぁ」
なんだか、映画ってだけでワクワクしちゃう。
真っ暗な中で大画面を観るなんて、贅沢な感じがするから。
「Aが楽しそうで良かった」
そういって微笑んだ轟くん。
なんだろう、胸がキュってなる。
「うん!ありがとう、轟くん」
私も満面の笑みで轟くんを見つめた。
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婾纚儺 - ほっこりホコホコ (2018年12月2日 8時) (レス) id: abf7718af2 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - メダカさん» ほっこりしていただけたのならとても嬉しいです!コメントありがとうございます! (2018年8月25日 22時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
メダカ - 番外編も可愛かったぁ〜(*´∀`*)ほっこり(*´`*) (2018年8月25日 18時) (携帯から) (レス) id: 238af52e71 (このIDを非表示/違反報告)
れの(プロフ) - 杏さん» わかりにくくて申し訳ありません!もともと急須にお茶が入ってて、その急須に入っているお茶をティーカップに注いでいるという状況です。 (2018年8月21日 10時) (レス) id: 6cc8b71c99 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 急須にお茶いれてるんじゃなくて、ティーカップなんですか?? (2018年8月21日 9時) (レス) id: 664b772586 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れの | 作成日時:2018年8月19日 21時