34話 ページ35
Aside
目が覚めるともう窓の外は明るかった。
リビングからは食欲を促すような香りが漂ってくる
昨日…俺はやらかしてしまった、出久は怪我して無いかな、みんなに迷惑をかけてしまったな
それに"捨てないで"なんて言ったのは自分でも驚いた
ベットから降りてリビングに行く
出「A君おはよう」
梅「傷は痛まないかしら？」
『え、』
なんで蛙吹や爆豪たちがいるんだ？
轟「麗日は家の方があるから帰ったが、それ以外は泊
まったんだ」
『そうか…』
爆豪はまだ寝ていたが、相澤さんや八木さん、上鳴などは起きていた。
上「A、昨日は悪かった無神経に…」
『いや、平気だ。それに俺の方が迷惑をかけた』
上鳴が安心した様に強張っていた方を緩めると、
出久がキッチンから朝食を持ってやって来た。
出「まぁ、話は後にして取り敢えず食べようか」
そのあとは爆豪を起こして、みんなで朝食を取った。
暫くすると、轟と蛙吹、上鳴は仕事があると言って出て行った。
相「A、少しいいか？」
『あぁ』
相澤さんが言い出すと周りの雰囲気が変わった。
昨日のことか、まぁ迷惑かけたんだどうなろうと自業自得だな
相「これからは俺らもお前の保護をサポートすること
になった。緑谷が仕事の時は空いてる奴がここに
くる。空いてる奴が居なかったら1人になるが、
今の状況よりは良いだろう」
『監視が強化されるってことか？』
今回のことで敵へ戻ると思われたか
八「監視じゃないよ、私たちは君が心から笑える様な
環境を作りたい。今、君の見れる世界は小さくな
っているけどその中でも君が笑える様に尽力し
たいんだ」
『心から…笑える』
爆「お前は自分が独りだと思っとるかも知んねえが、
お前は俺たちの守るべき大切なものなんだ独りじ
ゃねえ」
出「僕らは家族なんだよ、一人で頑張らなくて良いん
だ、頼って、怒って笑って、一緒に生きて行こ
う？」
独りじゃない、家族、一緒に、拓を手放してからずっと埋まらなかった穴に暖かい何かが流れ込む様な感じがする。
最近思う、これは喜怒哀楽の喜の部類に入る感情じゃないかと。
言葉にするのは難しい、でも行動には移せそうだ。
何せ出久達に出会ってからずっとこの感情を味わって来たから…
出久の元に行き、手を握る。
『ありがとう出久、これから、よろしく』
出久は涙に濡れながら
出「こちらこそ！」
と言った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空(プロフ) - あゆみさん有難う御座います！頑張ります！ (2020年1月9日 21時) (
レス) id: 41d6d0c3cc (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます ！！ (2020年1月9日 19時) (レス) id: 1248570467 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 有難う御座います！初めて書いたのでそう言ってもらえると嬉しいです！ (2020年1月8日 7時) (レス) id: 41d6d0c3cc (このIDを非表示/違反報告)
律 - とても面白いです！ (2020年1月8日 1時) (レス) id: bfc3e39400 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：空 | 作成日時：2020年1月2日 10時
