23話 ページ24
Aside
頭痛と吐き気で目が覚める。
そっか、遊園地で倒れたんだっけ…てことはまた病院かよ…
手に温もりを感じ、見てみると拓が泣き腫らした目を瞑り眠っていた。
拓をベットに乗せようとするが体が痛くて動かせない。
出「A君起きたんだ、良かった」
デクが茶髪で真丸の目、頬の赤らんでいる女と来た。
麗「こんばんは、麗日お茶子って言います。宜しく
ね」
こんばんは、てことは今夜か…
出「A君も解ってるんだろうけど、君倒れたん
だよ…過労に睡眠不足、過度な緊張に栄養失調、
ねぇ、こんなの絶対にダメだ、僕は君も拓君も守
れる提案をしに来たんだ。とても簡単とは言えな
いけど、絶対今よりは良いはずだよ」
『俺も、拓も…』
なんだか不思議な気分だ。
自分は拓のことしか興味がない。自分の事すらも…
でもこいつらは、俺も助けようとしてる…
変な感じだ。
出「残酷かも知れないけど、僕らはA君を死んだ
ことにしようと思ってる。そうすれば、敵連合も
諦めると思うんだ。
実際、どうしようもないからね」
自分を、死んだことに…
確かにそれなら拓への被害は無いだろう。でも、拓にはもう会えなくなる…
それに、拓が何処に連れて行かれるか…
麗「あのね、拓君は私の家で保護しようと思ってる
んだ。私、旦那さん居るんだけど、とっても優
しいよ。嫌な思いも、不自由もささない、だから
信じてくれないかな？」
麗日は真剣な表情で言った。
デクも一緒に来たと言うことはデクの信頼もあるんだろう。
『わかった、ただし、拓が了承したらだ。もし、何か
あったらお前らの命は無いぞ』
麗日とデクを睨みつけ、言う。
麗「うん。約束する」
力強く頷いた。
良かった、これで拓はなんとかなりそうだ。
デクたちは、変なやつばっかりだが、悪い奴らでは無いことは身をもって知っている。
だって、一度逃げ出したのに未だこんなに俺を救わんと動いているのだ。
悪い奴らでは無いだろう。
出「A君は僕の家で保護するよ。外出はそう出
来ないけど通信の高校も通えるし、何年か経った
ら、偽名を使って就職だってできると思う」
そう言いながら俺の頭を撫でる。
抵抗したいが、今は大声を上げる気力も、手を動かす事すらできない。
なんだかふわふわした感覚。
懐かしいような、新しいような。
そんな感覚に浸りながら、いつの間にかに眠ってしまっていた。
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空(プロフ) - あゆみさん有難う御座います！頑張ります！ (2020年1月9日 21時) (
レス) id: 41d6d0c3cc (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます ！！ (2020年1月9日 19時) (レス) id: 1248570467 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 有難う御座います！初めて書いたのでそう言ってもらえると嬉しいです！ (2020年1月8日 7時) (レス) id: 41d6d0c3cc (このIDを非表示/違反報告)
律 - とても面白いです！ (2020年1月8日 1時) (レス) id: bfc3e39400 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空 | 作成日時：2020年1月2日 10時
