鏡の国のティーパーティ (ページ37)

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一息ページ37

MD「エイトフットぉ～！走れぇ！」
EF「うるっせ、バカ犬！静かにしやがれ！」
FJ「A！遅いで！心配したんやぞ！」
「ファージャ！シーっ！黙って！」

うるさい。
スカーですら今静かなのに。

MH「お帰りなさい。」
VL「遅すぎですわ！」
S「ファージャさん、怪我してるリクルーターが多すぎて心配性になっちゃって。」
PS「私よりも落ち着いてないの！」
HK「無事におわったか？里帰り。」
「んー。恋人をナイフで刺しそうになった、は無事に入る？」
FJ「なんやてェェェ⁈」
レディースリクルーター「ファージャ、黙って。」

一方男側。
JH「どーだったァ？彼女とデート！」
MF「私たちの片思いを奪ったのだからそれなりの展開はあったんだろうな？」
EF「え、いや、特には何も…！」

AP「なんだって？あのチビみたく小さく溶けたいのか？」
JH「はぁ？クソ林檎みたくアッペルクーヘンでデカくしてあげよっか？」

EF「同時とか、お前らどうしたんだよ！」
MD「ほらほら、早く答えないと…。」
MP「私が足を食べますよッ！」
メンズリクルーター「ポライト、黙れ。」

戦闘でファージャを出さなかったのは彼女が攻撃ができないから。バックアップ専門なのである。そうなるとメディテレーニアンハーバーで待機しておいて、帰ってきたリクルーターを回復。そこからウェンディのみ倒す、といった算段なのだが。

「怪我人がこの量じゃねぇ。」
EF「予想外だったな。」
MF「ペアは最善を尽くしたと思うよ。」

ポライトの足が軽く捻挫、スカーの目が片目にアップルの毒が入り見えていない、ヴェールちゃんが声がいつも通り出ていない、ジャックのトランプがハーデスの炎に燃えて足りてない、私が若干眠い。

私は置いておいて、スカー、ヴェールはかなり深刻だろう。夢だから覚めれば治るのだが、覚めるにはまず勝たなきゃならない。

「よぉーし、治すぞォ。」

私は回復魔法が使えない。ただ代わりに使えるのが。

EF「おわっ、なんだそれ。」
MF「…薬、かな。」

真っ青な血に緑色の液体、深紅の薔薇の形をした塊に、なぜか禍々しい紫色の花。黒く輝く粉。

「薬の原材料。青いのは人魚の血で、緑色のは女王様の毒、薔薇の塊は赤く赤く染めた薔薇型にカットしたバターフィンガー。何で赤く染めたのかは分からないけど。んで、この花はクルエラ様の煙草の原料で、この粉はマレフィセント様の魔力のこもった花の蜜を固めたやつ。」

とにかくグロテスクな原材料を使った薬の調合だ。