鏡の国のティーパーティ (ページ3)

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記憶 2 ページ3

部屋に戻るとジョーの姿が。
「あれ、どうしたの？」
EF「本当に戻すのか、あいつらの記憶。」
「嫌なんでしょ？ジョーは。」
EF「おう。けどな、Aに任せるよ。」
「素直じゃないね。口八丁手八丁。ポーカーフェイスできないと契約取れないよ？」
EF「うるせェな。たこ焼きにすんぞ。」
「私のこと食べてくれるの？独占欲の塊さん。」
EF「そのままでも余すことなく食ってやろうかァ？俺特別な蛸だから死なねぇぜ？」
「あぁ、ジョーもか。」

最近やっと長く生きる蛸を人間が見つけた。でも私達には寿命がない。魔力を持ってるからね。もとよりアースラ様がその蛸だし、ジョーもそうで、私は元人間だからアースラ様と同じ血統の蛸だそうだから死ねないのだが。

「へぇ、食べても美味しくないよ？私。」
EF「つれない蛸だなァ。」
「生憎餌は間に合ってるんでね。」

色んな意味で足りてる。しかも釣り針にかかるほど間抜けでもないし。

「記憶は戻すよ。でもジョーが持っておきたい記憶を１つだけあげるから、それで我慢して。」
EF「じゃ、リクルーティングしたのが俺ってことだけ抜いてくんねぇ？」
「ふーん、いいけど。誰がリクルートしたことにするわけ？」
EF「Vでいいだろ」

原点だけは欲しいってやつか。
可愛いやつ。

EF「口に出てんぞ。」
「そりゃどーも。茹で蛸くん。」
EF「なッ…一応先輩なんだからな！」
「はいはい、仕事のできない先輩。」
EF「お前が異常なんだよこのタコ野郎！」
「蛸だけど野郎じゃありませんよォ。」
EF「生意気なやつ！」

こんな口喧嘩さえも愛おしいと思うあたり私はぞっこんなんだなァ。