鏡の国のティーパーティ (ページ17)

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平和なコンテストページ17

青く冴え冴えと光る月をバックに始まったコンテスト。審査員はポライトとV。ビデオ電話を繋いでヴィーラにも見てもらうらしい。

一番手はスカーとダルメシア。
動物が元である彼らは仲間意識が高かったり、耳がよかったりする。温室育ちと野生育ちではあるが、あれだけ喧嘩や追っかけ回して逃げてとやっているせいか阿吽の呼吸であった。

ちなみに歌った歌はハクナマタタ。
スカーの方の物語で、プンバとティモンが歌った曲で、楽しく歌える曲だ。

二番目はファージャとハーデス。
もともとテンションの高低差が激しく、ファージャはお世話好きだけどハーデスはマスターのこと以外どうでも良い。そんな凸凹コンビだからこそコーラスは成り立つこともある。2人ともノリ方は違うし、それが明け透けに出るかも違うが、2人ともノリが実は良かったりする。

歌った曲はホール・ニュー・ユア・ワールド。
ファージャの物語で、主人公2人が魔法の絨毯の上で歌った世界の美しさを表す綺麗な曲。世界が綺麗だなんて…。
EF「世界は美しくねぇ。書類の山だ。」
「お休み中寝なさいね。」

三番手、アップルポイズンとホック。
テンションが大人すぎる2人。紳士と呼ばれるアップルと女性ながらにイケメンと呼ばれるホック。似た者同士であり、強い。お互い低音ではあるが、ホックは女性。女性の低音は男性の低音よりは高い。

歌った曲はいつか王子様が。
アップルの物語で、ヒロインが歌った曲だ。ヴィランズにとっては皮肉でしかないが、歌っているのが2人だからか綺麗に聞こえた。

四番手、マルフィとジャック。
ことごとく歌えないマルフィ。マルチなマルフィ！と叫ばれてステージでまあ、それはそれは素晴らしい対応をしたが歌はめっきりなのだ。そこで抜擢されたのが頭のイカれたトランプ兵。歌に関しては年がら年中歌っているようなもの。偉さがどうたらこうたら言う猫や、白薔薇を植えたのを隠そうとペンキで塗るトランプ兵。衝撃的なのは庭園の花が歌いだすこと。そんなワンダーな世界で生きてきた人と、まさにマスターを敬愛してやまないマルフィ。へんてこりんで、美しい2人の声が合わさって聞こえた。

歌った曲は誕生日じゃない日の歌。
なんとなく御察しの通りジャックの物語。イかれ帽子屋と三月ウサギ、眠りネズミが歌う歌。よくマルフィが歌う気になったね…。

AP「イカれてるな。やはり。」

その場にいた全員が頷いたのは言うまでもない。