あくまで推測にすぎないが……。 ページ19
――異常だ。
Aは先程から考え込んでいた。何が彼をこうしたのか。そこで思いついた。もしかしたら、
「ローズハート先輩」
「なんだい、A?」
「これは例え話ですが、厳格な親に育てられた子供がいるとします。その子は物心がついた時から厳しいルールの中で育って、親の期待を裏切らないように頑張った結果、誰もが認めるほどの優秀な人間になった」
リドルの表情が凍りついたことにAは気づいていた。やっぱりそうだ、この人は……。
「『君の親が決めたルールは厳しすぎる』と誰かに言われても、その子はそうは思わなかった。その子はそのルールに従った結果、成功しているから。それに……」
彼の表情を見て、先を続けようか迷った。だが、続けなければ意味がない。
「『厳しすぎる』『理不尽だ』なんて思いたくなかった。親のルールを否定するということは、これまで自分が我慢してきたことや頑張ってきたことも否定することになってしまうから。親の決めたルールが間違ってるというなら、自分は何のためにいっぱい我慢したんだ。何のために苦しんできたんだって……」
どん、と胸に軽い衝撃が走る。足早に近づいたリドルが長い王笏の先をAの心臓のあたりに当てていた。
「もういい」
その声は微かに震えていた。
やりすぎたかもしれないとAは視線を逸らす。最初は魔法を封じられても構わないと思っていたが、今はもうこれ以上踏み込んで傷を抉りたくはなかった。
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リー・マキトータ(プロフ) - 珠梨さん» 大爆笑しました🤣 ちなみに読みは『エウシーダ』で、二つのスワヒリ語を合体させた造語です。 (4月1日 14時) (レス) id: 042fe54ac4 (このIDを非表示/違反報告)
珠梨(プロフ) - タイトルを入試だ☆と読んでしまった自分は…… (4月1日 14時) (レス) @page2 id: ac62a72ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リー・マキトーマ | 作成日時:2020年2月28日 9時