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ページ43

(くっそ!!やりやがったあいつ!!)

ミルキはぐしゃぐしゃと髪を掻きむしる。VERUM社のRKSRKI-02HIGHWINDの高スペックパソコンをお願いしろって言ったのに!!

(くそ、『おねだりされるのはお願いした人とは別の人間』!)
(つまり!今の状況で二回続けてのお願いは不可能!)

「くっそぉおお!リスク侵してアイツのセキュリティ解除したってのにー!」

「…何のセキュリティを解除したって?」
「だからー………え?」





「ナニカ、ちゃん?」
「あい。」

真っ黒な目。何処からか来た『何か』。

顔を見た瞬間、不覚にもぞわりとしてしまった。人間のソレではないように思えて。

ナニカちゃんは静かに目を閉じ、また開くとそこにはナニカちゃんの先程までの大きな瞳があった。

「あのさ、ナニカちゃん」
「ナニカがどうしたの?」
「え?」

まるでナニカと自分が別人であるかのような言い方。確かに違う感じはしたけど、二重人格?

「あたしはアルカ。ナニカと私はいつも一緒なの。」
「今、ナニカちゃんはアルカちゃんの中にいるって事?」
「うん。ナニカもAお姉ちゃんと遊べば良いのにねー。恥ずかしがってるのかな?」

二重人格?いや、違う。それよりもっと異質なもの。…キルアに確認すべきか、それともあまり関わりたくはないが、イルミを問いただしてみるか…

「お姉ちゃん、お人形さんごっこしよ?」
「え?あ、あぁうん。いいよ!」

アルカの呼び掛けにより思考と止める。

…それにしても、お人形さんごっこか。ごっこ遊びとは無縁過ぎる生活をしていたせいで、何をどうすれば良いのかわからない。

「『お茶が入りました。どうぞくまさん』」
「あ、『ありがとう、うさぎさん』」
(よりにもよって茶会の設定か……)

一番記憶に新しい茶会がアレだからなぁ、と少女は苦笑をもらした。


…しばらく遊んで、やがて飽きたようにアルカはぽてりと倒れてしまう。

「…キルアお兄ちゃんとも、一緒に遊びたいなぁ」
「…私じゃ不満かな?」
「んー、お姉ちゃんは遊んでる時より、お話してる時の方が好きー。遊ぶのへたっぴだもん」
「へ、へたっぴ…」

(…いや、でもそれはアレだ。修行ばっかであんまり遊んだこと無かったから。)

少女は自分に言い訳をする。

「…じゃあ、キルアの話でもしよっか!」
「! うん!」

本当にこの子は、キルアの名前を出す度に嬉しそうな顔をする。

そう思う度に、少女はアルカの境遇に胸を痛めた。

・→←醒める夢に約束した



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かぴばら2(プロフ) - ネオさん» コメント今気付きました!申し訳ないです!思わず零れたような好き、ありがとうございます!!!これからも更新頑張ります!! (2021年2月17日 21時) (レス) id: a02d4950c9 (このIDを非表示/違反報告)
ネオ - 好き、 (2021年2月4日 20時) (レス) id: 58fc4bb18d (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - 赤トンボさん» いや、優しさに甘えてはいけません!!(戒め)少し前まで鬼滅で息を吸ってハイキューで息を吐く生活だったので、次からHHで息を吸ってこの作品で息を吐く生活に戻します!もう末期ですね!本当にありがとうございます!更新頑張ります!! (2020年4月11日 7時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
かぴばら(プロフ) - レイカさん» ち、違うんだ!あいつらが、あいつらが誘惑してきたんだー!!!この世はエモい物に溢れすぎている…。土曜日とは言ったものの深夜帯になるかもしれません!!申し訳ない!ミュージカルアニメ漫画見ていっぱい更新するぞ!! (2020年4月11日 7時) (レス) id: 90b4b3f2c9 (このIDを非表示/違反報告)
赤トンボ - 最近この作品を見始めました。とても面白いです!鬼滅とかハイキューなど面白いのでしょうがないないですよ(笑)作者さんのペースで話を書いても全然大丈夫ですよ! (2020年4月10日 11時) (レス) id: d4227617d6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かぴばら x他1人 | 作成日時:2019年9月11日 0時

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