37,残された謎は多すぎて ページ38
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「何なんだ、アイツは……？」
「ねえ、今の子誰？ 知り合い？」
灰崎が呟いたのとほぼ同時に、皆のもとに寄ってきたAが興味ありげに尋ねる。誰からともなく男子組は首を横に振った。
数十分前同様に、５人はやや困惑げに顔を見合わせて、どう説明するべきかを視線の交差で取り決め始めるのだった。
────
「──えぇっ、代表５人相手に１人で互角以上に渡り合うって……ほんとに何者？！」
「だよなぁ」
Aの上げた素っ頓狂な声が、静かな夜に飲み込まれていく。
宿舎への帰路を、紅一点の少女を真ん中に挟んで辿る代表達の手には各自のアイスが。ちなみに雪見だいふく買い占めの件にはさすがのAもややビビっていた。
「無敵ヶ原富士丸──聞いたことない名前だなぁ……そんなに凄い選手なら、ちょっとは有名になってたり、代表選考会に呼ばれててもおかしくない筈だけど」
「他の国の選手ってことか？」
「だとしたら調べれば簡単に出てくるだろうし、すぐバレるのにこんなに派手に仕掛けてくることは無いだろ」
「う〜〜ん……」
今A達に分かることは、何もかも「分からない」ということ。
万一あの無敵ヶ原が他国の代表選手なのだとすれば、自分達はあれに勝てるようにならなければならないのか──今朝のクラリオとの一件も思い出し、無敵ヶ原のプレイを目の当たりにした５人の表情が険しくなる。
「見たかったな〜、その無敵ヶ原くんのプレイ！ ……クラリオさんの時といい、私なーんかタイミング合わないような……」
一方のAは、拗ねた声を出しながら不満げに口を尖らせた。まぁまぁとそれを宥める氷浦とタツヤ、確かに！ と目を丸くする明日人。
「また次があるかもしれないだろ？」
「当分ないでほしいけどな」
──頭の後ろで腕を組み、仏頂面をしてみせる不動に同意するイナズマジャパンが再び無敵ヶ原と遭遇することになるのは、またもう少し先の話だ。
────
──１週間後。
FF本戦でのアツい激戦の数々を思い出すFFスタジアムで、待ちに待ったFFIアジア予選第１試合が遂にその幕を開けようとしていた。
何とAは、世界大会初戦からMFとしてスターティングメンバーに選出されている。名前を呼ばれた時の喜びといったら、もう持ち得る語彙を総動員しても表せるかどうか分からない。
加えて、仲間達が「やったな」と自分のことのように喜んでくれたのが堪らなく嬉しかった。
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ヒメアミ(プロフ) - 尊都さん» ほ、本当だ……！(↑)が1文字分ずれてました……！！すみませんすぐに訂正します🙇♀️ご指摘コメほんとに助かります、ありがとうございます！！✨ (10月17日 14時) (
レス) id: a3a881f0ea (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - ひややっこさん» ほ、ほんとですかめっちゃ嬉しいです……！！！！！！🥹💓私もはずみんと同じ空間に存在したい人生でした…………応援ありがとうございます！これからも引き続き頑張ります！！🔥💪🏻 (10月17日 14時) (レス) id: a3a881f0ea (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 33話のアッキーに訂正するはずみちゃんのイントネーション設定と違くないでしょうか？ (10月17日 0時) (レス) @page34 id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
ひややっこ(プロフ) - めっちゃ面白いしはずみんちゃんがめっちゃかわいいです！！！！！皆の気持ち分かる…これからも応援させてもらいます！！📣 (10月16日 23時) (レス) id: 38a6d254ff (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - みい・フローラさん» コメントありがとうございます！！ う、嬉しすぎる〜〜……！😭これからも楽しんでいただけるよう頑張っていきます！💪 (10月10日 22時) (レス) id: a3a881f0ea (このIDを非表示/違反報告)
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