35,道草、はたまた ページ36
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「アツヤです、吹雪アツヤ。白恋の」
代表キャンプ初日──といっても昨日なのだが、とにかく早速連絡してきてはあれこれと尋ねてきて、ひとまず安心したかと思えばそこから２時間弱は通話を続けた幼馴染みは今日も電話をかけてきていた。
Aから「そろそろ夜遅いし……」などと切り出さないと、気付けば窓の外はもう白み始めていて……なんてことになりかねない。本気で。
まぁ割と昔からこんな感じなので慣れたものではある。
「ほぉ〜……」
──……興味なさそう……聞いた意味……。
自分で聞いておきながら適当な返事をしてくる趙金雲に、Aは思わず全力のジト目を向けてしまう。
しかしすぐに電話を繋いだままだということを思い出し、握ったままのスマホをまた耳元あたりまで持ち上げた。
「ごめんごめん、監督が急に──そうそう、選考会でボタン押してた、あの怪しい感じの！」
「はずみんちゃーん？」
バッチリ聞こえてますよ、と言わんばかりににっこり口角を上げる趙金雲。Aは咳払いで強引に誤魔化す。
「とにかく！ 一旦切るね？ またかけ直すから──忘れませんー！！ ……もう切るよ？ またね？」
半ば強引に通話終了のボタンをプッシュすると、ギリギリまで粘っていたアツヤの声がぷつりと遮断された。
「仲がよろしいようで何よりですね〜！」
「どうも……──じゃなくて！ 何か用事があるから私を驚かせたんじゃないんですか！？」
趙金雲は「驚かせたとは心外ですねぇ」などと言いながら大袈裟に眉尻を下げてみせる。しかしすぐにいつものあっけらかんとした笑顔に戻ると人差し指を立てた。
「おつかいに行ってもらった皆さんがなかなか帰ってこないようなので、はずみんちゃんに様子を見に行ってもらおうかと！ どんな道草もはずみんちゃんに勝るものなし、ですからね！」
「……何ですかそれ……？？」
初耳の言葉にAは戸惑いを隠せないが、それはともかくあの５人がまだ帰ってきていないのならば確かに心配だ。
彼らと別れた後ぐらいに始めたアツヤとの通話時間は、先ほど「通話終了」の画面を見たところ３０分を軽く越えていた。近くの売店ならば往復で１０分もかからない。どのアイスを買うか悩みに悩んでいるにしても、遅い。
「確かにちょっと時間がかかり過ぎなような……分かりましたっ、私見に行ってきます！！」
「お願いしま〜す！ ──あっ、外は暗いですし選手の皆さんの誰かと一緒に行った方が」
趙金雲が珍しくまともな忠告を言い終える前に、Aは既に部屋の扉から飛び出て影も形も見えなくなっていた。
「…………」
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ヒメアミ(プロフ) - 尊都さん» ほ、本当だ……！(↑)が1文字分ずれてました……！！すみませんすぐに訂正します🙇♀️ご指摘コメほんとに助かります、ありがとうございます！！✨ (10月17日 14時) (
レス) id: a3a881f0ea (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - ひややっこさん» ほ、ほんとですかめっちゃ嬉しいです……！！！！！！🥹💓私もはずみんと同じ空間に存在したい人生でした…………応援ありがとうございます！これからも引き続き頑張ります！！🔥💪🏻 (10月17日 14時) (レス) id: a3a881f0ea (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 33話のアッキーに訂正するはずみちゃんのイントネーション設定と違くないでしょうか？ (10月17日 0時) (レス) @page34 id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
ひややっこ(プロフ) - めっちゃ面白いしはずみんちゃんがめっちゃかわいいです！！！！！皆の気持ち分かる…これからも応援させてもらいます！！📣 (10月16日 23時) (レス) id: 38a6d254ff (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - みい・フローラさん» コメントありがとうございます！！ う、嬉しすぎる〜〜……！😭これからも楽しんでいただけるよう頑張っていきます！💪 (10月10日 22時) (レス) id: a3a881f0ea (このIDを非表示/違反報告)
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