21,ペナルティは突然に ページ22
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「開始早々すこ〜し気の緩んでしまったはずみんちゃんには」
「うっ……すみません……」
「罰として……」
「ﾋｨ……」
趙金雲に告げられるたびにどんどんと身を縮こませていくAの様子に一同思わず釘付けになる。この調子だと持ち運びできるサイズぐらいにまで縮みそうな勢いだ。まぁ今のままでも楽勝で担げるんだけど。
一方のAは仲間達に小動物を可愛がるような目で見られていることなど気にする余裕もなく、監督の言うところの「罰」が何なのかひたすらに怯えながら待っていた。時の流れというのはこんなに遅かっただろうか。
「おつかいに行ってもらいます！！」
「…………」
彼ら彼女らの脳内検索エンジンが「おつかい」というワードを捉えてその意味を再確認するのに、たっぷり５秒間はかかり──。
「ええええええ！？」
次の瞬間、束の間だった食堂の静寂はあっという間に無かったことになった。
────
「おつかい、か……おつかい……ねぇ……」
裏に簡易的な地図の書かれた買い物メモを手に最寄りの売店へ向かう道すがらでも、Aはぼんやりとそんなことを呟いていた。
代表除名や富士山１０往復とかの無茶な罰ではなくて本当に良かったとは思うものの、安堵の次に来たのは何とも言えない状況の読めなさだった。
おつかい──寝坊の罰が、おつかい。そんなことある？
「では、朝ご飯を食べ次第早速お願いしま〜す」──趙金雲のいつも通りの呑気に間延びした声が耳の奥で蘇る。
「えっ！？ 練習は！？」と咄嗟に叫んでも、「ペナルティを終えてからです」と流されたっけ。
まぁ確かに言っていることの筋は通っている──と己を納得させるよりも、自分も行くと名乗りを上げる面々やギリギリまでAが食べ終わるのを待っていた面々を宥めて練習へ向かわせることの方がよっぽど骨が折れた。
長くなるであろう代表キャンプ、初っ端からこの調子で本当に大丈夫なのだろうか。
「明日から気をつけないと……みんな、今頃練習頑張ってるんだろうなぁ」
遠くの方にぽっかりと浮かぶ真っ白な雲を見上げながら、自然とそんなことを呟く。
清々しい程の晴天。
よく晴れた朝に外を歩くのは気分が良いし、また今日も１日が始まっていくんだという形容しがたい気分の昂りに身を委ねることもできる。
明日は皆より早めに起きて、少し辺りを走りに行くぐらいの心づもりでいた方がいいかもしれない。
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ヒメアミ(プロフ) - 尊都さん» ほ、本当だ……！(↑)が1文字分ずれてました……！！すみませんすぐに訂正します🙇♀️ご指摘コメほんとに助かります、ありがとうございます！！✨ (10月17日 14時) (
レス) id: a3a881f0ea (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - ひややっこさん» ほ、ほんとですかめっちゃ嬉しいです……！！！！！！🥹💓私もはずみんと同じ空間に存在したい人生でした…………応援ありがとうございます！これからも引き続き頑張ります！！🔥💪🏻 (10月17日 14時) (レス) id: a3a881f0ea (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 33話のアッキーに訂正するはずみちゃんのイントネーション設定と違くないでしょうか？ (10月17日 0時) (レス) @page34 id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
ひややっこ(プロフ) - めっちゃ面白いしはずみんちゃんがめっちゃかわいいです！！！！！皆の気持ち分かる…これからも応援させてもらいます！！📣 (10月16日 23時) (レス) id: 38a6d254ff (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - みい・フローラさん» コメントありがとうございます！！ う、嬉しすぎる〜〜……！😭これからも楽しんでいただけるよう頑張っていきます！💪 (10月10日 22時) (レス) id: a3a881f0ea (このIDを非表示/違反報告)
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