19,どこに座るべきか、それが問題だ ページ20
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「やばっ」
一気に目が覚めた。
Aが起きてくるのを待っていてくれたらしいマネージャーコンビや秋、ヨネさんにぺこぺこと謝りながら素早く配膳を済ませる。どれにしようかな〜などと選り好みしている暇はない。練習に遅れることだけは避けたい。
そして席の方を振り向いて気付いた。
──どこに座るべきか、と。
昨日の夕食では、問答無用・何か文句ありますかありませんよねな勢いで伊那国雷門メンバーがAを持っていったのだが、今回はどうだろう。
……まあ出身校ごとに座ってるっぽいし今朝もそれでいいよね、と座席を見回しながらAは頷く。
──しかし、伊那国中の方へ向かおうとするAの動きを遮るお誘いが。
「おーいAー！ ここ座らないか？ 一緒に食おうぜ！」
朝から元気はつらつ、円堂がAにニカッと満面の笑みを向ける。その周りの旧雷門の面々も優しげな笑顔を浮かべていた。歓迎してくれていると捉えて問題ないだろう。
「あぁ、積もる話もあることだしな」
「ええっ、じゃあお言葉に甘えて……！」
星章学園に在籍していた１年生の頃、こっそりと覗きに行っていた筈の雷門サッカー部にはいつの間にかすっかり馴染むことが出来ていた。
鬼道の言う通り、Aとしても話したいことは沢山ある。
是非是非とAが目を輝かせてそちらに足を向け──た、その時。
「オイ、A」
「え？」
また違う方向から名前を呼ばれる。
首だけ声の聞こえた方へ動かすと、永世学園のテーブルから、ヒロトがぽんぽんと自分の隣の椅子……の座る部分を叩きながら声を掛けてきていた。
「ん」
「えーっと」
「ここ」
「つまり」
「座れって言ってるな」
「やっぱり？」
タツヤによって言葉足らずなヒロトの代弁がなされ、Aは第三者から見てもその結論に至ることに苦笑いを零す。
しかし「チームヒロト絡みの苦労人」でいたのも束の間、次の瞬間にはその相手は「永世の貴公子」と呼ばれるがゆえんの爽やかな笑顔をこちらに向けてきた。
「あ、俺の隣も空けておいたから」
「余計ややこしくなってる……」
永世で女子生徒達からキャーキャーと黄色い悲鳴を上げられていた貴公子スマイルをこんな形で独占しているこの状況に、Aが申し訳なさや後ろめたさといった類のものを抱いた刹那、またまた別の人物が口を挟んできた。
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ヒメアミ(プロフ) - 尊都さん» ほ、本当だ……！(↑)が1文字分ずれてました……！！すみませんすぐに訂正します🙇♀️ご指摘コメほんとに助かります、ありがとうございます！！✨ (10月17日 14時) (
レス) id: a3a881f0ea (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - ひややっこさん» ほ、ほんとですかめっちゃ嬉しいです……！！！！！！🥹💓私もはずみんと同じ空間に存在したい人生でした…………応援ありがとうございます！これからも引き続き頑張ります！！🔥💪🏻 (10月17日 14時) (レス) id: a3a881f0ea (このIDを非表示/違反報告)
尊都(プロフ) - 33話のアッキーに訂正するはずみちゃんのイントネーション設定と違くないでしょうか？ (10月17日 0時) (レス) @page34 id: 6a52012404 (このIDを非表示/違反報告)
ひややっこ(プロフ) - めっちゃ面白いしはずみんちゃんがめっちゃかわいいです！！！！！皆の気持ち分かる…これからも応援させてもらいます！！📣 (10月16日 23時) (レス) id: 38a6d254ff (このIDを非表示/違反報告)
ヒメアミ(プロフ) - みい・フローラさん» コメントありがとうございます！！ う、嬉しすぎる〜〜……！😭これからも楽しんでいただけるよう頑張っていきます！💪 (10月10日 22時) (レス) id: a3a881f0ea (このIDを非表示/違反報告)
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