勝利の女神

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※去年のオフ


『「「久しぶりだー！！！」」』


今日は後輩外野手2人と久しぶりにディズニーシーに来ていた
インスタに載せる用の写真をバシャバシャ撮ってたら、ショップの前に出ていたワゴンの前から大基くんと亮佑くんに呼ばれた


「「Aさーん！！」」

『どうしたの？』

大「耳つけましょ？」

亮「お揃いで」


そう言って2人に着けられたのはリボンがついたくま耳
着けるのは良いけどリボン付いてない方がいいな


『二人もつけるなら良いよ』

大「俺と岸さんはこっち付けますんで」


大基くんと亮佑くんの手にはリボンが付いていないくま耳が
くそぉ……


『……３つください』


諦めて３つの代金を支払う
お財布を出した後輩達だったけど、半ば無理矢理に財布をしまわせた

耳をつけた後はポップコーンのバスケットを買いに行き、大基くんはミニーちゃん、亮佑くんはアリエル、僕は限定の物
２人は嫌がってたけど僕が無理やり買って渡した(笑)


亮「Aさん何飲みますか？」

『ココアかカフェオレがいいなぁ』

大「わかりました！待ってください！」


ベンチで休憩をしようとした時、２人が飲み物を買ってきてくれることに
１人ベンチに座ってたら小さな女の子とそのお母さんに声をかけられた


「あのぉ……岸咲Aさん、ですよね……？」

『あ、はい』

「やっぱり！大ファンなんです！！」

『ありがとうございます！』

「今日はお1人ですか？」

『まさか！(笑)騎士の２人と一緒です』

「ナイト(笑)」

『はい(笑)』


巷では僕に懐いてくれている２人を騎士と呼んでるらしい
なんでも小さい僕を挟んで歩く姿が姫を守る騎士みたいだとか
小さいとか、姫とか、失礼しちゃうね


亮「Aさん、お待たせしました」

大「ココアです」

『ありがと〜』

「やっぱり騎士だ……(笑)」


お母さんは笑いを堪えるのに必死
２人はそんなお母さんを見て不思議顔
ファンなんだって言うと納得してくれた

お母さんとは握手をして、まさかのサイン帳１ページ目にサインをしてさよならした
ねずみさんたちより先に書いちゃったけどいいのかなぁ


大「Aさん、ねずみより人気じゃないですか？(笑)」

『そんなわけないって(笑)』

亮「いや、そんなわけありますって(笑)」


流石に世界的大スターには適わないってば


『ほら、ファストパスの時間だからタワテラ行くよ』

「「はーい」」





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