勝利の女神 (ページ11)

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『剛くん、剛くん』

剛「なんですか？」

『交流戦日本生命賞おめでと！』

剛「ありがとうございます！」

『すごいねぇ』

剛「でも俺、Aさんのが凄いと思うんですけど……」

『僕なんて全然だよ』

剛「いやいや、投げて良し、打って良し、走って良し、だったじゃないですか」

『いやいや、剛くんには負けるよ』

なんだこれ
お互いがお互いを褒めるって
でもね、剛くんは本当にすごいよ
ここ一番にとっても強いし

『お祝いにご飯でも行こ！』

剛「え、あ、え！？い、行きたいです！！！」

『落ち着いて(笑)』

剛くんは目を開いてオロオロしてて、見てるとちょっと面白い
剛くんは小動物みたいで、特にリスさんみたい

剛「だって、Aさんとご飯って、ガードが硬すぎてなかなか行けないんですもん」

『あーうん……なんかごめんね……』

ガードってのはあれかな、騎士の２人とか遥輝くんの事かな
それとも翔ちゃん？
思い当たる節が沢山あるや

『剛くんは何食べたい？』

「ん～……あ！」

『なになに？？』

「……Aさんの手料理」

『え、そんなんでいいの！？』

「前に遥輝さんが自慢してるの聞いて、羨ましくて……」

もじもじしてる剛くん可愛いー！！
じゃなくて、そんな美味しいものじゃないのにいいのかな
普通の料理だと思うんだけどな

『じゃぁ、寮のキッチン借りて作るね』

「やった！！」

ニコニコしながら体が左右に揺れていて可愛いなぁ
可愛い剛くんに何作ろうかなぁ

end