【王様】と【王子様】の風邪ひきさんたちⅤ (ページ45)

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玄樹side

海人は、話を聞く前からガッチガチ。

廉｢海人？｣

海人｢……ごめんなさいっ｣

神｢なんで？｣

海人｢だって……俺の不注意のせいでみんな忙しいのに……ｸﾞｽｯ
紫耀だって俺の事庇ってこんなおおごとになって……ｸﾞｽｯ｣

岸｢海人？紫耀は、こんなん望んでないと思うよ？｣

海人｢えっ……ｸﾞｽｯ｣

岩｢そうだよ。
海人がケガしないように紫耀が守ってくれたのに、そんなこと言ったら紫耀悲しむよ？｣

海人｢……ｸﾞｽｯ｣

廉｢うん。そうやで。｣

岸｢だから行こ？｣

海人｢ｺｸﾝ｣

僕は、海人の手を引いて〇〇室に向かった。

そろそろ着くって時……

急に海人が止まった。

慌てて海人の方を見ると、俯いている……

海人｢……ﾋｯｸ｣

まだしゃっくり止まってないし笑

みんなこのことに気づいて止まってくれた。

海人｢……ﾋｯｸ｣

岩｢海人どうした？｣

海人｢……海、行きたくなぁい……｣

あーあ、海呼びアウトー

岩｢行きたくなくなっちゃったの？｣

海人｢……ｺｸﾝ｣

岩｢どうしてか教えてくれる？｣

海人｢だって、もし何か紫耀にあったら、海、どうすればいいの……？｣

岸｢大丈夫。海人。紫耀は、強いんだから。｣

廉｢そうやで。海人。しかも、紫耀に何かあっても海人は、悪くない。｣

海人｢でもっ……｣

神｢でもじゃない。大丈夫。紫耀ならきっと大丈夫だから。｣

岩｢大丈夫。ほら、おいで？｣

海人｢ｷﾞｭ｣

岩｢大丈夫だよ。海人も怪我してるんだから。さっきから足引き摺ってるのバレてるよ？｣

海人｢……引きずってない｣

廉｢まぁまぁ、行けそう？｣

海人｢……ｺｸﾝ｣

岩｢よし。行こっか。｣

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

神｢失礼しまーす｣

医者｢どうぞ。｣

岸｢あの、紫耀は。？｣

医者｢はい。今からお話しますね。紫耀さんなんですけども、とてもいい状態とは、思えませんね。あばら骨と、足の骨を折っています。｣

廉｢大丈夫なんですか。？｣

医者｢早くても全治1年はかかりますね。
あと、まだ目が覚めてないです。いつ覚めるかはっきりいって分かりません。｣

そんな……

医者｢あと、高橋さんもさっき事故の時にいましたよね？足大丈夫ですか？いちお見ておきます？｣

先生も分かってたんだ。

足引きずってたの。

岸｢お願いしてもいいですか？｣

医者｢はい。もちろんです！｣