+２０３+履修内容過多 ページ8
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おさらいを兼ねて私自身があの武器を振るって見せて
現在の「見様見真似」に何が足りていないのか指摘しつつ振るわせた。
多少なりとも改善の兆しは見えたし、彼女は自分の弱みを理解し始めていた。
弱点を知ることは初心者や熟練者に関わらず大切なこと。
それは私にも言えること。…だから非利き手の鍛錬をしているわけだし。
黒曜を出てから帰路につき、明日以降をどうしていこうか考えていた。
丁度いい、暇を持て余しているなら彼らにも手伝わせよう。
六道骸の希望にそって、あそこに通っている訳だし
多少の協力ぐらいしてもらっても、まぁバチは当たらない。
あの男としても構わないだろう。
戦いは攻めることだけではない。
攻撃を受ける、防御に関しても手を加えていかなくては。
となれば…柿本千種の中距離攻撃も、城島犬の近距離攻撃も訓練としては適当だ。
どうにか遠距離攻撃の方も経験させておきたいが
生憎私も近距離主体の中〜近距離の攻撃パターンしかない。
そんなことを考えていたはずが
本日午後の「私の」修行は昨日より早く切り上げられ
向かうところがある、と老師に連れられたのは並盛の端にある川…に沿った絶壁。
『…ここで一体何を？』
思ったままに問えば彼は柔らかく笑いながら「すぐ分かります」と躱した。
反論する気もないので大人しく着いていけば猛々しい声が「登る」と連呼していた。
『え…？』
下に視線を落とせば、あのオレンジの炎が揺らいでいた。
そして、もっと付近にガキンッと何かが突き刺さる。
…一般的にあまり目にするものでは無いが…おそらくハーケン。
崖登りの道具のひとつだ。
それを使っていた存在はいつもの様子で「ちゃおっす」と挨拶を唱えた。
『…一体何の用でしょう？
彼の修行に関して？それとも私自身の修行に関してでしょうか？』
挨拶には挨拶を、とも思ったが呼び出しの犯人が彼なら
時短、かつ本題にさっさと移ってもらった方が良さそうだと判断した。
なにか良からぬ…
しかし今の状況下、大切な事で呼び出されたと察したから。
彼はいつもの笑みを浮かべ、言葉を紡いだ。
「風からの頼みでな。少しだけお前にコイツを教えてやろうと思ってな。」
そう言って、その帽子に…いや
確か名をレオンといったカメレオンにそっと手を添えた。
「…いくら一般人の枠組みからぶっ飛んでるお前でも
コイツは触ったこと無かったろ？…俺が直々に教えてやるぞ」
「それ」には見覚えがあった
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優波 - お話とても素敵です！続き楽しみにしています。更新頑張ってください！ (12月26日 0時) (
レス) @page31 id: bb04c2cc27 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - 蜜柑さん» 先の見通しを立たせるのに時間を要し、お返事も先延ばしにしていてすみませんでした……。また少しづつ書いていけたら、と思っていますのでお暇な時にでも覗いていって下さったら幸いです。 (2022年4月25日 14時) (レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - お稲荷さん» お時間をいただく返事、更新で申し訳ありません。先の展開に少し見通しが経ったのでまた時間がある際に更新していくので宜しければまた覗いていってくださいね (2022年4月25日 14時) (レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - とても面白く一気読みしてしまいました！！次の更新も楽しみに待っています！ (2022年2月27日 11時) (レス) id: 33c0f3033a (このIDを非表示/違反報告)
お稲荷(プロフ) - 設定やストーリーがとても自分好みで、つい何度も読み返してしまうほどのお気に入りの作品です。更新再開を楽しみに待ってます！ (2022年2月11日 11時) (レス) @page14 id: 12617f35c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2021年8月14日 19時
