+２１１+新講義 ページ16
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彼ら、彼女らと一緒に遊びに行ったり
ご飯を食べに行ったり、ショッピングへ出掛けたり…なんて
私に、定番の学生の人付き合いには向いていないから。
だから、私にできる好意の表し方はこうで
私の持ちうる限りの力を貸すことで
相手にその意図は伝わらなくても良いから、示したい。
少なくとも、今回のこの一件に関してはそれが私にとって…
彼らにとっても、今目の前に居るこの人たちにとっても、メリットがあるのだから。
これでいい。
『これで…ご満足いただけましたか？』
少しだけ煽るような口調になってしまうのは
おそらく、目の前の学友の親御さんに対しては好意も嫌悪もない
…好意もないからこそ、彼の思惑通りに私にリスクのある道へ進むことになった
その腹いせ…と言ったところだろうか。
自らその道を選んだのに、だ。
周囲は私を大人びているというけれど
まさか、こんな子供じみた理屈で悪態をつくなんて思っても居ないんだろうな。
むしろ私自身も驚いているんだ。
今更、この年になって幼児退行…という奴だろうか。
しかし、私に悪態をつかれた当の本人は
私の発言に特に気にした様子は見せず、勿論だと答える。
心を読んで、私の思考を私以上に把握していそうな彼はほくそ笑むだけ
老師も同様に、系統の違いはあるものの笑みを浮かべている。
パッと見では赤ん坊２名、大人１名、学生１名という構図であるはず…
しかし、心境は周囲を大人に囲まれ、子ども扱いを受けているような…
気恥ずかしさすら感じてしまうこの空気に気持ちが落ち着かない。
不快、とまではいかないが妙な居心地の悪さを
顔に出してしまわぬよう、これ以上幼児にならぬように
話題に一区切りついていたのをいいことに次の話題を持ち上げることにした。
右手の中指から小指までを握り、人差し指と親指を立て
「Ｌ」を作ると、手の甲を見せるようにして、それを横たえた。
先程赤ん坊くんが見せたそれを手で模して、彼に問う。
『…では、
新講義について、まだ何も教わっていませんが。と加えれば
彼はニッコリと笑みを深めて「そうだったな」と言いった。
「風、今日はこのままコイツ借りるぞ。」
「えぇ、帰りには誰か守護者の見回りに行かせて下さい。
どの守護者の元に行かせるのか、その人選は貴方たちに任せます」
彼らの中で話は纏まり沢田くんのお父さんも老師もこの場を後にした
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優波 - お話とても素敵です！続き楽しみにしています。更新頑張ってください！ (12月26日 0時) (
レス) @page31 id: bb04c2cc27 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - 蜜柑さん» 先の見通しを立たせるのに時間を要し、お返事も先延ばしにしていてすみませんでした……。また少しづつ書いていけたら、と思っていますのでお暇な時にでも覗いていって下さったら幸いです。 (2022年4月25日 14時) (レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
睡-ｽｲ-(プロフ) - お稲荷さん» お時間をいただく返事、更新で申し訳ありません。先の展開に少し見通しが経ったのでまた時間がある際に更新していくので宜しければまた覗いていってくださいね (2022年4月25日 14時) (レス) id: ab84331ee7 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - とても面白く一気読みしてしまいました！！次の更新も楽しみに待っています！ (2022年2月27日 11時) (レス) id: 33c0f3033a (このIDを非表示/違反報告)
お稲荷(プロフ) - 設定やストーリーがとても自分好みで、つい何度も読み返してしまうほどのお気に入りの作品です。更新再開を楽しみに待ってます！ (2022年2月11日 11時) (レス) @page14 id: 12617f35c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2021年8月14日 19時
