+１２５+戦乙女 ページ30
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あぁ、頭を抱えてしまいそうだ。
こんなゲス野郎に事件のことを知られたと？
こんなにも最悪なことがあるか
沢「は、はぁ！？並中に入ったの！！？」
嫌な汗が頬を伝う
辛うじて自己を保ち、平静を保てるのは
横で沢田くんがいつもと変わらず叫んでいるからなのだろう
騒がしくて敵わないが、ある意味助かる。
骸「平穏を謳歌できるはずの家庭に生まれながら
人間の愛などというものに人生を狂わされた少女が今では立派な戦乙女に…
まるで物語の様ですね…実に興味深い」
口元に人差し指を添え、笑顔で話すその顔は今日一憎たらしい
その顔に一発入れてやろうか
そう思ってホルダーに収まる鉄扇を逆手に握りナイフのように振りかぶる
三叉槍と鉄扇がぶつかり、ムカつく顔は目の前に。
足払いを仕掛けると六道骸は跳躍で大きく１歩、後退する。
次は奴からの攻撃。目を見れば炎が灯っている。
瞳に炎が灯ってから攻撃の重さ、素早さが挙がった気がするが対応圏内
伊達に恭弥さんの「暇つぶし」に付き合っていない。
一瞬の隙にバッと鉄扇を開いて即座に横に薙ぐ
しかし、いつかの「暇つぶし」の時の様に刃は相手の服を裂いただけ。
自分で称するのも変な話だが体感は数分、実際は３分程
常人では成しえない攻撃と防御、回避の応酬をした。
視界の端では沢田くんが物も言えない状態で座り込んでいるのが見える
骸「困りましたね…貴女に時間を割いている場合ではないのですが」
『えぇ、私も君の相手などしたくないのですが…
貴方がどうにも殴りたくなる顔をしてくるものですから、つい。』
売り言葉に対して馬鹿にした買い言葉を投げる
相も変わらず、憎たらしい笑みを浮かべてくる
それでも少し気分がいいのは
ここまでの攻撃のやり取りの中で、段々と奴が嫌な顔を見せ始めたから。
骸「クフフ…思っていた以上に楽しめましたが
そろそろターゲットと話をしたい。邪魔な貴女には一度退場して頂きましょう」
瞳の炎が消え、数字が四から一に変わる
…やばいかもしれない
痛みによって現実を知覚する、これはそう何度も出来るわけではない
痛みは慣れるものだ、繰り返せば繰り返すほど効果は得られない
一度とはいえ深々と刺したし、今だって痛みを感じている
二度目も効果があるかは保証されない
身構え、足を半歩後ろに引けば動かした足の方から
ピチャ…とまるで水溜りに足を踏み入れたような音がした。
それは、赤かった
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睡-ｽｲ-(プロフ) - ますしんさん» ますしん様コメントありがとうございます！そうなんですよね…昔はさほど気にならなかった辺、大人になったからこその損得勘定なのでしょう…大人になんてなるもんじゃないですね…←なるべく濃く書くことを意識するあまり直ぐ話がいっぱいになってしまいますが… (2020年2月6日 15時) (
レス) id: 3400204ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - 確かにその差にツッコミたくなりますよね。お気に入りするんなら評価もできるだろ！って…この作品、内容が濃くて読んでいて楽しいので更新速度低下は悲しいです…それでも見続けるので更新頑張ってください！！ (2020年2月6日 15時) (レス) id: 378183aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2020年1月25日 16時
