+１２１+交換条件 ページ26
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優しすぎる彼らの視線が私には痛くて、辛くて
いつかに山本くんと話した時のことを少し思い出していた。
やっぱり、優しすぎるこの人たちといるのは私にはしんどいな。
そう思って、毒針使いは私が相手をして
他の皆さんには先に上に行ってもらうつもりだった。
獄「巳國、お前も上行け」
それなのに、私が一人でここに残るどころか
獄寺さんが自ら名乗り出て、私には沢田くんについていけと言う
彼らの視線から逃れるほかに
私の最優先事項は恭弥さんを見つけること、という理由がある
『お断りします、コイツには恭弥さんの居場所を吐かせる。
…今の私の最優先事項は恭弥さんの安否を確認することです。
携帯がこの階から見つかった以上
この階にいたアイツに居場所を問うまで先へ進めない。』
横目に見つめられていることには気が付いている。
しかし、その視線に対し視線を返すことなく
毒針使いを見つめたまま、冷静に要望の棄却とその理由を伝える。
正直、いつもの様に怒鳴り散らされると思っていたが
即座に予想の反応を返されることはなく、違和感すら覚えた。
チラリと横に視線だけ移せば獄寺さんは
面倒臭そうな表情…ジト目でコチラを見ていた。
『え』
変な声が漏れたが、そんなのお構いなしに今度は深い溜息
脳内では「え？…え？？」と違和感に対して動揺していると
違和感は一瞬にしてどこかへ消える
獄「…いーから行けつってんだよ！
ヒバリの居場所は俺が吐かせといてやっから行きやがれ！！！」
『……。』
あまりに突然の通常運転に呆然。
しかし、いつも敵視されまくっている自負がある
そんな対象にこうまで言わせて、最終目的は一致しているのに
交換条件を棄却する理由はなかった。
『条件の失敗は絶対に許しません。万死に値しますからね』
それだけ伝え、沢田くんらに追いつくために駆け出す
背後から聞こえた「…ケッ」と素行の悪そうな笑い声は聞き流して。
＊
物音が響く大きな空間に辿り着き、目の前の扉を乱雑に開け放つと
丁度私が見た主犯…六道骸が自身の名を語っていたところだった
そんなのお構いなしで沢田くんとビアンキさんの間を通り抜け
六道骸の方に向かって直行、部屋の中腹部分で止まる。
ここに向かって走る間に鉄扇と入れ替えで持っていた分銅鎖
その錘の部分で殴りつけるように鎖を投げ飛ばす。
鎖は立ち上がった六道骸の長物の武器に絡みつき
私と六道骸の間でピンッと張っていた
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睡-ｽｲ-(プロフ) - ますしんさん» ますしん様コメントありがとうございます！そうなんですよね…昔はさほど気にならなかった辺、大人になったからこその損得勘定なのでしょう…大人になんてなるもんじゃないですね…←なるべく濃く書くことを意識するあまり直ぐ話がいっぱいになってしまいますが… (2020年2月6日 15時) (
レス) id: 3400204ee2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - 確かにその差にツッコミたくなりますよね。お気に入りするんなら評価もできるだろ！って…この作品、内容が濃くて読んでいて楽しいので更新速度低下は悲しいです…それでも見続けるので更新頑張ってください！！ (2020年2月6日 15時) (レス) id: 378183aadc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：睡-ｽｲ- | 作者ホームページ：https://twitter.com/sleep_d_urtk?s=09
作成日時：2020年1月25日 16時
