【REBORN】何が一般的かなんて分からない (ページ8)

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+５５+聴覚ページ8

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とりあえず、別に意図した訳では無いけれど
彼を翻弄…？させたのは少し申し訳ない、距離感とか考え直そう

恭弥さんといると異性との距離感が可笑しくなるのだろうか？

彼は普通に横から資料を覗き込んできたり

「暇つぶし」に付き合って出来た傷を見たり
戦闘後しゃがんでいる時は手を引っ張ってくれたりする。

まぁ傷を見るのとかは次の戦闘がいつ再度出来そうかとか
私のパフォーマンスが下がることを危惧してるだけだろうけど

そういう訳で、比較的…近い？たぶん。

チラリと眠る恭弥さんを一瞥する。

更には…あの整った御尊顔(ごそんがん)

異性との距離感のものさしは彼に壊されたと言っても過言ではない

そういえば、私は少し耳がいい。
物音とか小さな音は恭弥さんよりも私の方がよく拾う。

音の発生源とかも凡そは分かるのでどこかから会話が聞こえると
誰と誰がどこで話しているかが意図せず筒抜けである。

そして今、扉の前で沢田くんのところの子ども…
ランボくんが誰かと話しをしているのが聞こえる。

恭弥さんが起きないあたり
私に聞こえる音＞外の会話＞恭弥さんに聞こえる音
というボリューム状態なのだろう。

先程まで顔を真っ赤にしていた沢田くんだが
だいぶ落ち着いたみたい、視線を合わせてはくれないが。

そんな彼にお構い無しで、また肩をトントンと叩く。
振り向いた彼と向き合わず、扉の方を向きながら指を指す。

そしてタイミングよく扉は滑車を滑り、小さく開かれる。
開いた扉の足元を見るとランボくんともう一人、小さな女の子。

沢「…ぃっ！？」

表情筋を引きつらせ絞り出したような小さな声で驚愕を露(あらわ)にした

慌てた様子で２人に寄ると何か話し、その後病室から走って出ていった

ランボくんの『どかん？』という不穏なセリフが聞こえたし
なにか爆発物で持ち込んできたのだろう。

…なんか、それで納得してしまうようになったあたり
私も相当、沢田くんたちの集団に染まりつつあるような気がしなくも…

感性が狂ってきてるのかな？…それは勘弁して欲しいな。
なんて思いつつ病室の中で物を片付けたりしていた。

部屋の前に気配を感じてそちらに視線をやると
さっきランボくんと一緒にいた女の子が佇んで、微動だにしない。

そして、なんとも古典的。
目がハートになっているのだ。

加えて、何故か額にマークが浮き出て、ドンドン変化している