【REBORN】何が一般的かなんて分からない (ページ39)

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+８６+戦闘許可ページ39

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『すでに着崩してはいますが
　服は汚しませんので戦闘許可、いただけますか？』

雲「…まぁ、構わないよ」

許可をもらい軽く会釈程度に頭を下げる
私と恭弥さんのやり取りに相手の集団はいい顔はしていないが、構うもんか

「ちょうどいい、中坊一人仕留めるために
柄の悪い後輩を呼びすぎちまってな。やつら力持て余してんだわ。」

鼻高々に話す相手を冷ややかに見つめつつ考えていた。

確かに。私が来たのは彼らにとっては予想外の出来事のはず
狙ってここに呼び寄せたのは沢田くんのみ

つまりはこれだけの人数で沢田くんをリンチする気だったのか
…１人に対してこの人数じゃ
的が小さくて蚊帳の外になる人数の方が多くないか？

意味なくない？この大人数である意味なくないか？

どうでもいい突っ込みどころが脳内で気になり
考えれば考えるほど、この人ら頭悪いなぁと思ってしまう。

沢「えぇ！？いくら２人でもこの量はヤバいんじゃ
　それに巳國さんは浴衣なんだし！絶対動きにくいって…！」

ご心配痛み入るが恭弥さんがいないならばともかく
彼が一緒にいて負ける、というのは想像しづらい

「だったら、お前も戦え」

どこにいるのか、即座に見つけることは叶わなかったが
赤ん坊くんの声とともに銃声が鳴り響いた。

赤ん坊くんを探すよりも先に私の視線が向かったのは沢田くんの方

かれこれ何度も見かけている沢田くんの豹変
掛け声はいつも通り

「復活(リ・ボーン)！！！死ぬ気で喧嘩――！！」

「オラァ！！来やがれ！！！」

普段とはかけ離れた言動にはいつも驚かされる。
というか、呆然としてしまう

雲「余計だな」

『２人で事足りそうですけど…』

まぁ、おかげで多少力を抜いて浴衣を優先しても平気そうだ
戦闘面で多少の楽ができるのは助かる

沢田くん、私、恭弥さんで三法を見つめていると一角…
境内の階段の方からドガァァンと激しい音を立てて轟々と爆発が起こる。

この面々がそろって爆発というと連想されたのはクラスメイト

「１０代目！！」

「助っ人とーじょー！」

『結局騒ぎの中心にはやはり彼らなんですね』

誰かに告げたわけでもないが口から零れた。
文句のようにも聞こえる私の率直な感想には悪意は一切ない

通常の状態であれば沢田くんが苦笑いを浮かべそうだが
事実だ、としか言いようがない

そんなことを思っていれば「なぁ、」と声をかけられる
そこには苦笑いを浮かべた山本くんがいた。