【REBORN】何が一般的かなんて分からない (ページ12)

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+５９+イタリア語ページ12

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男が負傷した『橈骨(とうこつ)』というのは
骨折の際に大きなズレが生じたりするとなかなかに厄介

手術して、腕の中に固定具を入れて調整…
知識として入っていても私は骨折はしたことがないし
それがどれだけ大変とか、痛いとか分からないけれど

『振り切ってヒビより酷く、というのも可能でしたが
…私の要望はただ一つ。不法投棄をやめろ、これだけの事なので…

貴方がゴミを拾えば済む話なのですが、いかがでしょう？』

男はヒビが入った利き腕の手首を抱え込むように支え
睨みつけ、しかし怯えながら吸殻を拾い上げて逃げ出した

元より表情の起伏が激しくないことと淡々と敬語で話す私が威圧的に見えたのか
…たぶん。

軽く自己分析をしつつ、腰が引けた変な姿勢で走り去る男を眺めた

横からバタバタと走ってる音がしたので
今度はそちらに視線を向けると河原で遊んでいた面々

『どうしました？』

沢「あー…大丈夫かな。って思って、たんだけど…」

『ご覧の通りです』

沢「で、ですヨネ…」

ハハハ…と失笑気味で男が走り去った先を視線で追う。
どうやら心配して駆け寄ってくれたみたいだけど杞憂でしたね

山「にしても、それ面白ぇな！
アレ！先生とかが黒板指すのに使うやつみてぇ！」

『指示棒ですね。これは警棒なのですが。』

山「ん？あの警察が持ってるやつか？巳國は警察になりたいのか？」

『いや、そういうわけでもなく。』

相変わらず天然過ぎて話と話が噛み合わない

彼は内面とか人の元気？を見るのは得意なのかもしれないが
話の概要理解が乏しくないか？

そして彼らの背後に物凄く私を睨む？警戒する獄寺さん
そっちに気が向いてしまう。なんなんですかね、この人

いつもの面々、そして遅れて駆け寄ってきた笹川さんと三浦さん

そして、金髪でファー付きのモッズコートに身を包んだ知らない男性

日本の雰囲気からは少し浮き足立つような美しい金髪

まぁ、それとは関係なく『知らない人間』という時点で
充分私の視線を引き付けた存在は柔らかく笑んだ。

「そうか…お前が巳國Aか」

『…Si(えぇ), Piacere(はじめまして)』

「！へぇ…。んじゃあ…

Sono contento di vederti(会えて嬉しいぜ)、Signorina(お嬢さん)」

✄- - -ｷﾘﾄﾘ - -

イタリア語は訳
後から出る中国語は私が習っているので私の耳コピの『音』をルビ振る予定