【REBORN】何が一般的かなんて分からない (ページ43)

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+９０+原因ページ43

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そう叫んだ沢田くんは恭弥さんを睨んだ。
今の体勢と相まって、まるで猫の威嚇のようにも見える。

そんな彼を守るように山本くんと獄寺さんが前に立ち塞がると
沢田くんの額から発されていた炎がシュゥゥ…と音を立て消える

煙を立ち上らせてから完全に消えるまでに彼の顔つきも柔らかくなる

つられて先程までの鬼のような覇気が消え
沢田くん、もとい四角い箱を見下ろす恭弥さんに怯え始めた。

それでも、恭弥さんに屈することはなく
怯えた瞳で、だが恭弥さんから目をそらすことなく箱を守る。

沢「こ、このお金は皆で集めたお金なんです…絶対渡せません…！！」

声も震えていて、その姿だけを見たらなんとも情けない。

でも、恭弥さんを目の前にして
確固たる意思をちゃんと口にできる人間はそう居ない。

大抵の人間は怯えて、従う。

まぁ、時々彼のように譲れない意思を持ってとかではなく
馬鹿みたいに力を振りかざし、負けるヤツならいるが。

彼はそういう奴らとは違う。
やる時はやるってやつ…？だと思う、たぶん。

そんな彼だからこの２人も傍に居ようと思えるんだろうな。

獄「そうだ！てめぇなんかにやれるか！」

山「そういうこった！」

そんなことを考えながら眺めた先には
沢田くんの言葉に続いて、彼の言葉を肯定する２人が。

しかし相手は恭弥さん。

彼のことだ、第三者から見たら胸打つシーンだとしても
お構い無しに、その力を駆使して望む事態に持っていくだろう。

そう考えたら、このあとの展開は大体予想が着いてしまい
３人に同情しつつ、４人から数歩離れた所で事態を見守ることに。

３人を見つめ、鼻で軽く笑うとトンファーを構え直そうとした恭弥さん

「あぁ、やはり」と内心軽く呆れつつも、それを眺めていた。

すると、足元からガサリと草木を揺らす音がした
そちらを向けば黒い煤などで少し汚れたイーピンちゃんとランボくん

先程の爆発でこうなってしまったのだろうか？

浴衣の袖の袂からハンカチを取りだし
まずは先にランボくんの煤を払ってあげる。

すると、その傍らにいる
イーピンちゃんの視線が他所に向いているのに気付く

彼女の視線を追えば、見慣れた存在にたどり着いた。

少し前に赤ん坊くんにイーピンちゃんの爆発について
どういう原理で起きているのか、ではなく
どう言ったことが原因になるのかを聞いたことを思い出す

恥じらいこそが原因

これまでの彼女の爆発の意味に気づいた瞬間だった