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2人でそんな他愛もない会話をしていたら
すぐにティナリの家が見えてきた
「ティナリは元気か」
「いや、疲れきってたの…だからセノの渾身のギャグで元気が出るかなあって思ってセノを探してたんだけど…」
そう言ってセノの方を見やると、「なるほどな」と言って顎に手を当てながら考えている様子だった
「だ、だめだった？」
「いや、だったら元気が出るようなものを今から考えなければと思ってな」
そんな2人話し声と歩く後ろ姿をコレイが見て、顔を引き攣らせていたとかいないとか
「ただいまー」
「じゃまするぞ」
家に入ると、台所でコーヒーを淹れているティナリが目に入った
私を見た途端、目を大きく見開いてこっちに近づいてきた
「A！今までどこ行ってたんだよ！寝とけって言ったろ…ってセノ？」
「セノを探しに行ってたの」
「こいつに呼ばれたんだ」
やっぱりティナリの顔は明らかに疲れていそうだった
ティナリはとりあえず、セノをダイニングまで促し、席に誘導した
そのあと私に対しての説教タイムが始まったが、やはり疲れているのかいつもよりも早めに終わった
説教が短めに終わったことは嬉しいが…
なんだかすごく心配が膨らんできたのだ
淹れ終わったコーヒーを2人分に分け、夕暮れの実ジュースを作ったティナリが
3個のグラスを持って私とセノが座っている机までやってきた
私が作ろうと台所へ行くと、私は料理ができないだけなのに何故か危ないからと台所にまで立たせてくれなかった
過保護だ
私の母親だ
私がコーヒーを飲めないと分かっているため夕暮れの実ジュースをわざわざ用意してくれるあたり
さすが私の幼馴染だなと思う
「それで、なんでAはセノを探してたの？」
コーヒーを一口飲んでから、私に尋ねてきた
「ティナリ、最近疲れてるから…セノに頼んで疲れ吹き飛ばしてもらおうと思って……」
ね！と言う感じでセノの方を見やると、腕を組んで目を閉じ、少し俯いているセノがいた
「せ、セノ？」
「少し待て、あともう少しで思いつく」
「うん！わかった！」
渾身のギャグがどんなものなのか
一人でわくわくして頬が緩む
そんな私を見て、ティナリは不安げな表情になった
「え、ねえまって、それって具体的にどういう方法で僕を元気づけてくれるの？」
「え、そりゃもちろん、セノのぎゃg「し、失礼します、セノさん…！」……コレイ？」
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風鯨(プロフ) - 甘雨ちゃんの財布さん» ありがとうございますすすっっ！！告白嬉しいですっ！wこれからも、甘雨ちゃんの財布さんに好きですって告白されるような良い物語の展開が作れるように頑張ります…！ (5月8日 21時) (
レス) id: ee6a2f1bbe (このIDを非表示/違反報告)
甘雨ちゃんの財布 - 好きです。(告白) (5月7日 21時) (レス) @page34 id: bf3dd9c151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鯨 | 作成日時：2023年3月27日 19時
