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「い、いや、それはその…なんというか…」
そう私が口籠もっていると再び店のドアの音が聞こえた
誰かが入ってきたとわかったと同時に、ドアからの方から
「あ！いた！！ティナリの先輩！！！遅くなってすみません！！」
という元気な女の子声が聞こえた
その声を聞き取ったティナリと私は反射的にそちらの方に顔を向けると
だ、誰だ？あの女の子
そこにいたのは私が知らない女の子だったが、スメールの人であることは確かだった
ティナリはにこっとその子に向けて笑い、「大丈夫、ぼくもいまきたところだから」といい
その子を席に促した
そんな姿を呆然と私は見ながら、頭が混乱していた
ティナリ、今からこの子と2人で飲むの…？
「A、僕は今からここで飲むけど君は今すぐ帰って」
「……へ？あ…でもカーヴェが…」
「カーヴェは僕が預かるから、君はとりあえず帰って
家に帰ったら説教だからね」
いち早くここから私を追い出したいかかのように私をあしらうティナリ
確かに言いつけを破ったのは私だが…
その女の子のことがすごく気になる
だが今すぐ帰らないと流石にティナリが鬼になって私を叱る未来が見えるため
頭は混乱してるものの、自分の荷物を取りまとめて私はここから出る準備をした
「カーヴェ、私もう帰らないといけないみたい…なんだけど……って、寝てる…」
最後にカーヴェに挨拶しようと思って話しかけてみるとカーヴェは机に伏せて気持ちよさそうな顔で寝ていた
思わず苦笑しながらも別れを告げて
わざとティナリのいる席の横を通るように出口まで足を運んだ
こんなこと私らしくないが、気になってしまって身体が勝手に動いてしまう
横を通りすぎる時に自動的にティナリと私の見知らぬ女の子の会話が少し私の耳に入ってきた
「……ですか？？」
「…まあ…好き…だけど……」
「…っ！？」
ティナリが少し顔を赤ながら好きだと伝えているその瞬間を聞いてしまった
心臓と肺ががきゅっと握りつぶされたかのような感覚に陥った
心臓が思い、うまく息ができない
いたたまれなくて悲しくて、私は思わず走ってその場から逃げ出した
走って走って、とにかく私は家まで走った
家に着くと、目の前の視界が揺らいだ
「…な…んで、私泣いて…」
気づいた時にはもう遅く、頬に涙が数滴つたっていた
私は玄関でしゃがみ込み、落ち着くまで声を殺して泣いた
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風鯨(プロフ) - 甘雨ちゃんの財布さん» ありがとうございますすすっっ！！告白嬉しいですっ！wこれからも、甘雨ちゃんの財布さんに好きですって告白されるような良い物語の展開が作れるように頑張ります…！ (5月8日 21時) (
レス) id: ee6a2f1bbe (このIDを非表示/違反報告)
甘雨ちゃんの財布 - 好きです。(告白) (5月7日 21時) (レス) @page34 id: bf3dd9c151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鯨 | 作成日時：2023年3月27日 19時
