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しばらくティナリがお風呂から上がるのを待っていると
廊下から、髪が少し水で滴っているティナリの姿が見えた
部屋着を着て、首からタオルをかけながらそのタオルで自身の髪の毛を履いているその仕草が
どことなく大人っぽく見えてしまい、思わず目を逸らしてしまった
尻尾は撥水性のエッセンシャルオイルをいつも塗っているからなのか、いつも通り艶のある綺麗なふわふわな毛並みだ
そのままティナリは台所まで行き、冷えた水を自身の用意したカップにこぽこぽと注いだ
注いだカップに口をつけることはせず
そのカップを手に取り、私の座っているダイニングテーブルの場所までやってきた
「…髪、ちゃんと乾かしてきなよ、風邪ひいちゃうかもじゃん」
「これくらい大丈夫だよ、それよりも早く話を聞きたいだろ？」
手に持っていたカップを机の上に置き、私の向かい側の席に座ったティナリは
片腕を机につけて、頬杖をつきながら私をじっと見ながらそう言った
「確かに話は聞きたいけど、ティナリが風邪を引くのはかんべんだから」
そう私が言うと、大きい目をいつも以上に大きくさせたティナリは、そのあとすぐにくすっと笑った
「な、なに」
「ふふ、いやぁ、本当に今日は立場がいつもと逆転してるなあって思ったら、おかしく思えてきちゃってさ」
ふふふ、と未だに片手を口元に添えて上品に笑うティナリ
そんなことない！と反論をしたいところだが
ティナリが言っている通り、私がいつも大人な対応なわけじゃないことは私もよくわかっている
そのため、私はじとっとそんなティナリの姿を見ることしか出来なかった
「わかったよ、髪乾かしてくるからちょっと待ってて」
「うん、早くしてよね」
カップに入った水を、一口、二口飲むとティナリはすくっと立ち上がって髪を乾かしに洗面所へ向かっていった
数分後、ティナリはすぐ戻ってきた
その髪は先ほどの水に滴っているものとは違いいつもの艶やかな髪だった
ぼーっとそんなティナリを見つめていると
ティナリは不思議そうな顔をしながらも私の目の前の席に再び腰をおろした
「こんなきっちりとした形で話すほどの内容でもないんだけど…」
ティナリは頬をかきながら私から目線を逸らして気まずそうに話し始めた
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風鯨(プロフ) - 甘雨ちゃんの財布さん» ありがとうございますすすっっ！！告白嬉しいですっ！wこれからも、甘雨ちゃんの財布さんに好きですって告白されるような良い物語の展開が作れるように頑張ります…！ (5月8日 21時) (
レス) id: ee6a2f1bbe (このIDを非表示/違反報告)
甘雨ちゃんの財布 - 好きです。(告白) (5月7日 21時) (レス) @page34 id: bf3dd9c151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鯨 | 作成日時：2023年3月27日 19時
