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「んー！疲れたああ！！」
「ちょ、布団入るんだったらお風呂入ってきなよ、そのままじゃ汚いよ」
家に帰り、久しぶりに長距離を歩いたため、思わず自分のベッドにダイブしに自室に行くと
私の行動なんてまるで予測していたかのようにダイニングからティナリの声が聞こえた
恐るべし幼馴染
コレイはガンダルヴァー村に着くとすぐにレンジャーの仕事をするため帰ってしまった
セノはというと、セノも帰り道の途中で後輩に仕事が入ったことを知らされて颯爽と去っていってしまった
2人とも仕事が大変そうだ
「ティナリは先にお風呂入らないのー？」
「僕は薬の調合に必要な材料を買ってくるから先に入ってて」
「わかった！！へへ、おっふろー！いちばんのりー！」
自室から部屋着とタオルを持って行って、脱衣所にるんるんで向かった
ダイニングにいるティナリは「それじゃあ、いってくるね」と言って材料を買いに行った
「ティナリはさー、誰のことが好きなのかなあ……」
シャワーに打たれながら、ふと口からそんな言葉が溢れた
ふと疑問に思ったのだ
「……やっぱりコレイ…？はたまたセノとか？レンジャーの仲間…？」
頭を捻って考えるも、なかなか核心をつく答えが出てこない
「…好きな人は誰なの〜なんで聞いても、みんな好きだよ、としか言わないんだろうなあ」
ティナリは昔からそうだ
私がまだティナリに対して恋心を抱いていると自覚する前から
私はふざけ半分でティナリと恋愛話をすることがたまにあった
ほんとにごくたまにだが
そのときも、好きな人は誰なんだ、いるのか、と聞いても
少し目を大きくして、そのあとすぐに目を伏せて、困った顔をしながら
“僕はみんな好きだよ”
とだけ答えて、それだけなのだ
そのときは、つまんないなーなんて思っていたが、実際そうなのかもしれない
だが、ティナリのあの顔
あの顔は何かある気がする…何かはわからないけど
幼馴染の勘ってやつ
……そんな勘、私は聞いたことないけど
で、でも！そんな気がするのは間違いないの
ずっと一緒にいれば、なにかと気づくから
それが私の特権でもあるんだけどね
「ティナリが帰ってきたら、久しぶりに恋愛話して聞き出すか！！」
意気込んだものの、本当はティナリの口から好きな人の名前が出ることが少し怖い
でも、聞かないと前に進めない気がする
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風鯨(プロフ) - 甘雨ちゃんの財布さん» ありがとうございますすすっっ！！告白嬉しいですっ！wこれからも、甘雨ちゃんの財布さんに好きですって告白されるような良い物語の展開が作れるように頑張ります…！ (5月8日 21時) (
レス) id: ee6a2f1bbe (このIDを非表示/違反報告)
甘雨ちゃんの財布 - 好きです。(告白) (5月7日 21時) (レス) @page34 id: bf3dd9c151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鯨 | 作成日時：2023年3月27日 19時
