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「ティナリ！！」
「うわっ、びっくりした」
仲直りをしてから1週間が経った
今日は久しぶりのティナリの有休日
それなのにも関わらず椅子に座り、机に向かって難しい顔をしながら紙と睨みっこをしているティナリの背中に
私は勢いよく飛びついた
足音できっと私が来ることはわかっていただろうが
私が飛びついてくるとは思っていなかったらしく
振り向いた顔はびっくりした様子だった
「…どうしたの？」
ティナリから離れた私に身体を向け、そう問いかけてきた
「せっかくの有休なんだし、今からピクニックに行こうよ！」
そう、最近私とティナリは出かけていないのだ
コレイばっかりティナリと仕事とは言え出かけていてずるい
私だって……！
そう思い、やっとの思いでおもいついたのがピクニックだった
「ピクニックか……久しぶりにいいね、行こうか」
「ほんと！？」
ふへへ、と笑うと、「笑い方…」と言いながら冷たい目をして私を見てくるティナリ
「と、とりあえず！ピクニックの用意しようよ！サンドウィッチとかー、あとは…」
そう言いながら私が台所へ行こうとすると
ティナリに「だめ」と言って席を立ち上がり私の前に立ち行手を阻まれた
「な…っ！私だって料理できるよ！」
「あの闇鍋を忘れたとは言わせないよ」
「わ、忘れてはないけど…！私だって克服ぐらいしないとお嫁に行けないよ！！」
実際私は鳥肉と野生キノコの串焼きも炭にしたのだ
流石にまずいと思うのだ
お料理教室でもやっていればそこに参加したいくらいだがあいにく近くではやっていないらしく、克服のしようがないのだ
それに……
セノから教えてもらったのだ
まだティナリと私が喧嘩をしていて
セノが家にきたときにギャグの話をしたが、その合間に
「好きな人の胃袋を掴むといいらしいと本で読んだことがある」
とセノに言われたことを私は覚えているのだ
そこで私は危機感を覚えた
これはまずい、と
コレイはピタを作るのが上手だ
本人は簡単だと言っているが、私はきっとまずいことになる
そして勝手に私はコレイへ闘争心を燃やしている
1番有力な相手はコレイだと私は勝手に思っているからだ
かと言って、ティナリ本人に「好きな人誰なの」なんて話を私はできっこない
もし仮に、もし仮にティナリの好きな人の名前がティナリの口から直接告げられたら……
そう想像するだけで悪寒がしてくる
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風鯨(プロフ) - 甘雨ちゃんの財布さん» ありがとうございますすすっっ！！告白嬉しいですっ！wこれからも、甘雨ちゃんの財布さんに好きですって告白されるような良い物語の展開が作れるように頑張ります…！ (5月8日 21時) (
レス) id: ee6a2f1bbe (このIDを非表示/違反報告)
甘雨ちゃんの財布 - 好きです。(告白) (5月7日 21時) (レス) @page34 id: bf3dd9c151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鯨 | 作成日時：2023年3月27日 19時
