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「……何嫉妬してんの、私」
戸惑いが隠せなかった
ただの幼馴染だ
コレイとティナリの会話している姿を見てこんなふうに思ったのは初めてで混乱していた
だがすぐにわかった
私はそこまで鈍感じゃない
私はティナリが好きなんだ
幼馴染としてじゃない、友達としてじゃない
ましてや、家族愛のようなものでもない
男の子として、1人の人として
大好きなんだ
「……お似合いじゃんか」
ぼそっと小さく呟いたその一言
「ああ、確かにな」
「！！？？」
1人には聞こえてしまっていたらしく、その人が私の背後から声をかけてきた
「せっ、せのか……びっくりしたぁ…」
私の声を聞いた人物はセノで
私と同じように身を屈めて私の真後ろにいた
幸い、びっくりしすぎて声が出なかったためティナリとコレイにはバレなかった
セノが背後にいたことがわからなかった……
恐るべし大マハマトラ
「何をやっているんだ？」
「……大マハマトラごっこ」
「…なるほどな」
理解したのか理解していないのか
…きっとこの顔は理解していないのであろう
「と、とりあえず家まで来ない？」
「大マハマトラごっこはいいのか？」
「……本物の大マハマトラが来たしもう終わり！帰ろ！」
私はセノの腕を引いて、そそくさと2人にバレないように帰路についた
家に着くと、私はセノに夕暮れの実ジュースを出した
料理ではないのでうまくできた
「それで、何をあんなコソコソとしていたんだ？」
「…実は……」
セノに事の経緯を全て話した
喧嘩をしたこと、ここ数日話していないこと、そして
今日、ティナリへの恋心を自覚したこと
少し話すことに躊躇いはあったが、セノだからこそ話せた
全てを聴き終わったセノは、一口ジュースを飲んでから
「なるほどな」
といつもと変わらぬ飄々とした面持ちで言葉をこぼした
「あれ、びっくりしないんだね」
「まあ、いつかは好きになるだろうと思っていたからな」
そこまでの予想を当ててくるとは
さすが大マハマトラというべきか、はたまた教令院卒業生というべきか
「ねえ、どうするべきだと思う？」
「伝えればいいんじゃないか？」
「いや！なんかこう、躊躇いがあるというか！！」
「？」
だめだこの人、なぜだ？っていう顔をずっとしている
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風鯨(プロフ) - 甘雨ちゃんの財布さん» ありがとうございますすすっっ！！告白嬉しいですっ！wこれからも、甘雨ちゃんの財布さんに好きですって告白されるような良い物語の展開が作れるように頑張ります…！ (5月8日 21時) (
レス) id: ee6a2f1bbe (このIDを非表示/違反報告)
甘雨ちゃんの財布 - 好きです。(告白) (5月7日 21時) (レス) @page34 id: bf3dd9c151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鯨 | 作成日時：2023年3月27日 19時
