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それから数日が経った
今日は雨で、気分がいつもよりも憂鬱だ
毎朝ティナリとは顔を合わせるが
一度もあれから話していない
いや、正確には私が口をきこうとしないのだ
ティナリは「A、話きいて」と声をかけてくれるが
私は「ふんっ」と言ってしらんふりをしている
相変わらず私は子供のままで変わらないなと
少し自分の子供っぽさに呆れていた
わがままで呆れられたかな
いつもティナリにはわがままを言っているのに
そんなことを思っては怖く思ってしまう自分がいて
いつもと違う自分に違和感を感じた
ベッドからゆっくり身体を起こして、いつも通りダイニングへ行くと
ティナリはもういなくて
もしかしていなくなったのでは、と思いひゅっと冷たい空気が肺に入ってきて心臓が重くなったが
テーブルを見やると、メモ用紙があって
いつものティナリの字で「今日は早く行くね」と書いてあった
その字を見て安堵したが、やはり仲直りできていないせいか心がモヤモヤした
メモの横には冷めたパンと夕暮れの実ジュースがあって
1人の朝食はやけに寂しく感じた
何も特にする気が起きず、まだ眠いため自室に戻り、ベットで横になることにした
「こどもでごめんね……」
そう小さく呟いた声は、雨音にかき消されて誰の耳にも入ることはなかった
どれくらい寝たのだろう
もう起きた時には雨は止んでいたが、まだ雲が空にはかかっていて薄暗かった
大体腹時計からして昼ぐらいだろうか
寝過ぎてだるい身体をゆっくりと起こし
少し散歩がてら村をまわることにした
家を出ると、屋根から滴ってきた一滴の雨水が頭に当たりびっくりして「うわぁ」と思わず声が出た
私のお気に入りのお店名でも行こうかな
そう考えていた時に、ふと視界の端にティナリが映った気がした
思わず私は身体を物陰に隠した
そっと物陰からティナリを見ると
隣にはコレイがいた
こっそり様子を伺っていると
なんとなくだが声が聞こえら距離にいるため会話が少し聞こえてきた
「師匠………ですか？」
「ああ、少し……って…………かな？」
「……き………ですね！」
「ははっ、……………ど、どう………」
柔らかく微笑み、笑うティナリと、なにかキラキラした目で話をしているコレイ
内容はよくわからないが
楽しそうだ
「……っ」
胸がモヤモヤして思わず胸に手を当てた
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風鯨(プロフ) - 甘雨ちゃんの財布さん» ありがとうございますすすっっ！！告白嬉しいですっ！wこれからも、甘雨ちゃんの財布さんに好きですって告白されるような良い物語の展開が作れるように頑張ります…！ (5月8日 21時) (
レス) id: ee6a2f1bbe (このIDを非表示/違反報告)
甘雨ちゃんの財布 - 好きです。(告白) (5月7日 21時) (レス) @page34 id: bf3dd9c151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鯨 | 作成日時：2023年3月27日 19時
