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「ちょっとA起きて、朝だよ」
そんな声が聞こえて私はうっすらと目を開けた
意識はまだ朦朧としているが、うっすらと視界に人がうつっている
「………てぃな…り？」
「そうだよ、僕だよ、ほら、早く起きて」
どうやら私の家まで来てわざわざ私のことを起こしにきた人物は
私の幼馴染でありアビディアの森のレンジャー長を務めているティナリだった
「ん〜………あと5分…」
「だーめ、君のあと5分は5分じゃなくて30分だってことを僕はよく知っているからね」
そう言ってティナリは私の腕を引っ張り上げ、無理やり立たせた
「ん〜〜……眠い…」
「昨日夜遅くまで薬の配合してたからだろ
はぁ……朝起きれないんだったら夜遅くまで起きてるなって言ってるよね」
朝からまたティナリの説教が始まった
この言葉は耳にタコができるほど聞いたものだ
「朝から説教は聞きたくないです」
「僕だって朝から説教なんてしたくないよ」
「はい、朝ごはん食べて」と言って私を席に座らせるティナリ
目の前には湯気が立っている美味しそうなティナリ特製キノコスープ
私はきのこが嫌いだが、これなら食べられる
「いただきます…」
ティナリとは幼馴染だ
私は生まれはモンドだが、両親がはやくに他界してスメールにいる父方の祖父母の家に私は預けられた
慣れないスメールでの生活と、両親がいないという悲しみで人のいないところで泣いていたところ、ティナリと出会った
懐かしい
「ほら、食べ終わったらぼーっとしてないで早く着替えて」
食べ終わってそんな昔の思い出を懐かしんでいると、じと目のティナリが目の前に現れてそう言った
「ティナリって私のお母さんみたいだよね」
「Aがだらしないだけでしょ、早く着替えてきて」
ほら、言うことが全部お母さん
母親がいたらこんな感じなのかな
そんなことを考えながら、はーい、と軽く返事をして自室に戻った
ささっと着替えを済ませ、出かける準備をした
なにせ今日は教令院へ出向かないといけない日なのだ
もう私は教令院を卒業したって言うのに今日は助っ人として呼ばれている
…後輩のアルハイゼンくんに会えるかもしれないのは少し楽しみだけど
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風鯨(プロフ) - 甘雨ちゃんの財布さん» ありがとうございますすすっっ！！告白嬉しいですっ！wこれからも、甘雨ちゃんの財布さんに好きですって告白されるような良い物語の展開が作れるように頑張ります…！ (5月8日 21時) (
レス) id: ee6a2f1bbe (このIDを非表示/違反報告)
甘雨ちゃんの財布 - 好きです。(告白) (5月7日 21時) (レス) @page34 id: bf3dd9c151 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風鯨 | 作成日時：2023年3月27日 19時
