俺の恋事情．TH (ページ4)

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「…あっ、先輩！おはようございます」

「あ、おはよう」

今日も廊下ですれ違い、後輩を演じる。

クールって聞いてたけれど、随分と可愛がってくれてるみたいで。

副部長のユリ先輩は、珍しい、って目の色を変えていた。

俺も俺で、可愛がってくれてる先輩になついた犬、みたいな。

「今日、マラソンあるらしいですね？」

「うん。
私、足遅いし体力無いから、倒れるかもしれない。笑

2000mって意味不明だよ」

「あー……一年は1600mでした」

そう言うと、そうなの??、って首を軽く傾ける。

美人でクールなくせに、あざとい。

不覚にもドキッとした気がしたけど、俺は知らない。

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「あ、テヒョン君。

20日、バザーの買い出しあるんだけど…ほら、私達作るもの同じじゃない？

だから、一緒に行かない？」

TH「…え」

ふと言われたその言葉に、耳が動いた気がした。

二人ってことは、所謂デート、みたいなもの。

先輩から誘われるなんて、これは脈アリかもしれない。

隠れてガッツポーズをしたつもりだったけど、声に出てたみたいで笑われた。