俺の恋事情．TH (ページ3)

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「せ、先輩…、バザーって、何ですか…？」

顧問の先生が出張で居なく、あちらこちらで好き勝手に絵を描いたり、喋ったり。

そんな中、首をかくん、かくん、とさせて寝落ちしかける先輩に、話しかける。

勿論演技アリで。

先輩はしょぼしょぼさせていた目を開き、肩を震わせて吃驚していた。

質問は先日顧問の先生から聞いた、バザーについて。

美術部は、文化祭でバザーを開くらしい。

内容も全部知ってるけど、話しかける口実に。

「あっ、あぁ…ごめんね。

えっと、バザーは…」

顧問の先生より事細かに、わかりやすく説明してくれた。

バザーについて更に理解できて、これは聞いて良かった、みたいな。

それから自分の席で、可愛い女の子と戯れた。

***

それからというもの、廊下ですれ違うと挨拶を交わすようにはなった。

おはよう、こんにちは、さようなら。
如何にも人見知りっぽく、可愛い後輩を演じるけど。

たまーにボロが出て、チャラい発言をしそうになるけど、飲み込む。

此処まで努力してきたのに、全部水の泡になる。

付き合って、一回でもヤれれば、もうボロが出ても良いから。

それまでの辛抱？笑

あのスタイルのためにも、頑張りたいわ。