９.悪魔降臨 ページ9
A「……なんで居るの」
あの後改札で先輩と別れ、駅から程遠くない我が家へ帰ってきた。
ガチャリ、ノブを回してドアを開けた瞬間、付いているはずのないリビングの光が私を照らす。
何故か靴が一足、玄関に乱雑に転がってるのを見て、まさかとは思いつつもドアを開け、分かりきった犯人をジロリと睨み下げる。
「おかえりー！ね、腹減った。メシない？」
まるで居る事が当たり前のような、あっけらかんとした返事。そしてこの噛み合わなすぎる会話と温度差。
恥じるべき、我が弟。
A「…来るならそう言いなよ。鍵どうしたの」
「え？オレ合鍵持ってるよ。Aの元彼からの預かりもん」
A「はっ！？ちょっ、返して！」
「はいはい。でもしばらくは無理。」
身長の高い弟。手を上に挙げられては背伸びをしても跳ねても取れるわけがない。
弟はこうなると意地でも引かないと知っている私は、半ば溜息をつきつつキレ気味に「なに」と問いかけた。
「彼女に追い出されちゃってさ。しばらく泊めてくんないっ？」
A「はあ？…絶対嫌。」
「はい決まり！ 」
パンッ！と手を叩いて、すぐ側にある私のベッドに身を投げ出す弟。
いやいやいや、一億歩譲って泊まるとしてもソファでしょそこは！
A「アンタねぇ……！！」
「あー！その代わり、お弁当作ってあげる！これでどうよ？どーせいつも寂しくコンビニなんでしょ。
あ、食費は貰うけど。」
一々余計な事まで言われるから益々イラッとしつつも、この我儘で典型的末っ子気質な弟が引くとも思えない。
…もうなんでもいいから早く寝たい。こんな奴に貴重な睡眠時間を削りたくない。
A「条件。ベッドはダメ。客用布団そこにあるから。あと女も連れ込んだらぶん殴る。」
「えー…はい…。」
こいつ、連れ込む気だったのか
.
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月夜(プロフ) - 是非是非更新してください〜！！！！ (12月2日 10時) (
レス) @page20 id: dce85de801 (このIDを非表示/違反報告)
𓆛 - 見つけた時には既に更新停止になっていて、続きを読むのを諦めながらも、お気に入りにしていつか更新される事を願ってました！ 作者様のご負担にならなければ是非更新再開して頂けると嬉しいです。 戻ってきて下さりありがとうございます、おかえりなさい(*_ _))*゜ (11月24日 17時) (レス) @page20 id: 9e680aee3d (このIDを非表示/違反報告)
かんづめ - すっごい好きです！できれば続きみたいです、無理にとは言いませんので！ (2020年6月30日 22時) (レス) id: c082722a5b (このIDを非表示/違反報告)
るなお(プロフ) - 全てが好きなので続き読みたいです…！更新お待ちしております、！ (2020年6月30日 22時) (レス) id: 6effbfd928 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ - もう全体が好きすぎます！できたら続き書いてください！めっちゃ気になります！ (2020年6月30日 20時) (レス) id: a52e442f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：相生葵 | 作成日時：2017年3月1日 8時
